てんかんのある人のための運転免許取得ガイド:免許取得の条件と注意点を詳しく解説

てんかんのある人のための運転免許取得ガイド:免許取得の条件と注意点を詳しく解説

3、運転免許取得後の注意点

無事に運転免許を取得できた場合にも、注意する必要すべきポイントがあるのでご紹介します。

(1)日常生活について

①症状を把握し、医師の指示に従う

まずはご自身の症状を把握し、薬の服用や通院の要否などに関しては医師の指示に従って、事故につながるような発作が起きないようにする必要があります。

②車以外の交通手段を確保しておく

体調が悪いなど発作が起きる可能性のある時には運転しないという選択ができる状態を整えておく必要があります。

バスや電車の路線を調べておく、家族や友人に送ってもらえるよう頼んでおく、余裕を持ったスケジュールにしておくなど、できることを準備しておきましょう。

(2)臨時適性検査について

臨時適性検査(以下、検査といいます)とは、交通事故、交通違反、交通取締り、あるいは医師からの届出などによって、運転免許試験に合格した方、あるいは免許を受けた方が、一定の病気等に罹患している、あるいは罹患していると疑われる場合に行われる臨時の適性検査です。

検査の対象となった場合は、医師の診断を受けなければなりません。

検査を受検しないと、6月の範囲内で免許「効力の停止」の処分を受けます。

ただし、あらかじめ、警察に医師の診断書を提出し、その診断書をもって足りると判断された場合は受検する必要はありません。

検査の結果、運転免許が継続されるか、取り消されるか、効力が停止されるか判断されます。

この判断は先にご紹介した「運用基準」に基づいて行われます。

4、運転免許の更新について

運転免許の更新手続きは、概ね免許取得の場合と同様です。

すなわち、運転免許センター・試験場で、「更新申請書」、「質問票」に記入し提出します。質問票に虚偽事項を記入した場合は罰則を科される可能性があります。記入後は適性検査を受けます。

検査の結果などを考慮して、車を運転することに支障がないと判断された場合は運転免許証の有効期間が更新されます。

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