5、ボイスレコーダーで決定的な証拠がつかめなかったときの対処法
上記のリスクを踏まえてでもパートナーの浮気の証拠をつかみたいと考える人もいますよね。リスクを冒してボイスレコーダーを隠しても、必ず浮気の証拠をつかめるわけではありません。むしろ、証拠となるような音声を録音できないケースの方が多いです。
ここではボイスレコーダーで決定的な証拠をつかめなかったときの対処法を解説します。
(1)繰り返し調査を続ける
一度ボイスレコーダーを隠したからといって、運よくそのときに浮気の証拠をつかめるとは限りません。どうしても浮気の証拠をつかみたい場合は、何度も調査を続ける必要があります。
ただし、ボイスレコーダーを隠す調査を続ければ続けるほど、その分パートナーにボイスレコーダーの存在がバレるリスクが高まります。感情のままに突っ走ることで違法行為をすることのないように注意することも必要です。
(2)他の証拠と合わせて浮気を立証する
ボイスレコーダーの音声単体では浮気の証拠とならない場合でも、他の証拠と合わせて浮気を立証できる場合があります。
たとえば、二人分のビジネスホテルの宿泊費が記載された領収書があった場合、パートナーが「出張の際に同僚と泊まった」などと嘘をついているとします。この際、確かに領収書だけでは仕事なのか浮気なのかがわかりません。
しかしながら、その直前の音声データでホテルの名前やそこに向かう旨の浮気相手との会話が録音されており、チェックアウト後もパートナーと浮気相手が一緒に会話している音声データがあれば、領収書と音声データを合わせて浮気を立証できる可能性が高まります。
(3)探偵に調査を依頼する
自分では浮気の証拠をつかめなかった場合、探偵に調査を依頼するのも一つの選択肢です。探偵に調査を依頼する場合、費用がかかりますが、ボイスレコーダーの録音内容によっては探偵が調査する際のヒントとなることもあるので、何も証拠がない場合よりも調査費用を安くして依頼できる可能性があります。探偵に調査を依頼する際は、ご自身で収集した証拠を調査会社に示して費用の見積もりを出してもらいましょう。
6、浮気調査でボイスレコーダーの隠し方に悩んだら弁護士に相談を
浮気の証拠は簡単に手に入らないことが多いものです。
また、主観的には「絶対に浮気している!」と感じる情報があっても、客観的に浮気を立証できるものでなければ裁判等で証拠として提出しても浮気の存在を立証することができません。浮気の証拠の集め方については経験に基づいた弁護士からの適切なアドバイスをもらうことが効果的です。
また、「浮気を突き止めるためなら、このくらい他の人もやっているでしょ」などと安易に考え、違法なことを知らず知らずのうちにやってしまう人がいます。先ほどもご説明したとおり、ボイスレコーダーを隠して音声を録音することは、やり方によってはプライバシー権の侵害などで違法となり、録音した側が訴えられる可能性があります。
違法行為をやることのないよう、弁護士の適切な指示を仰ぎながら、合法の範囲内でボイスレコーダーを使った調査を行いましょう。
ご自身で浮気調査を進めることに限界を感じている場合、離婚事件に力を入れている弁護士に相談すれば提携の探偵や調査事務所を紹介してもらえることもあります。
合法なやり方で確実に浮気の証拠をつかむことができるよう、まずは一度弁護士にご相談ください。
配信: LEGAL MALL