モラハラ後遺症とは?具体例や心の傷から立ち直る方法を弁護士が解説

モラハラ後遺症とは?具体例や心の傷から立ち直る方法を弁護士が解説

3、過去のモラハラの後遺症で損害賠償請求できる?

モラハラの後遺症に悩ませられていると「離婚した夫に慰謝料請求したい」と考えるかもしれません。金銭である程度の心の傷への対処になるなら慰謝料請求するのもいいかもしれません。しかし、結論から言うと、過去のモラハラで慰謝料請求することは難しいと言えます。

慰謝料請求するためには

「証拠」
「因果関係」

が必要です。

過去のモラハラの場合は証拠収集が難しく、不調とモラハラの因果関係を証明することが容易ではありません。慰謝料請求しても加害者側が「モラハラから時間が経っているのだから因果関係はない」と主張する可能性がありますし、モラハラ自体を否定することも考えられます。慰謝料請求できないわけではありませんが、過去のモラハラの場合はかなり難しいと言えるでしょう。

慰謝料請求の時効の問題もあります。離婚後の慰謝料請求の時効は離婚成立から3年です。

4、過去のモラハラと後遺症に因果関係を感じているなら弁護士に相談を

過去のモラハラの慰謝料請求は難しいとお話ししましたが、絶対に慰謝料請求ができないと決まったわけではありません。モラハラと後遺症の強い因果関係を感じているのであれば、請求の可否を判断するためにも弁護士に相談してみるといいでしょう。離婚してすぐの場合や証拠、因果関係が認められる場合などは慰謝料請求できる可能性もあります。

一度弁護士に相談してみてはいかがでしょう。

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