2.何となく違和感がある
毛繕いとは別に猫が爪に特に執着しているようであれば、さらに詳しく観察してみましょう。
爪が伸びすぎていたり、古い角質が剥がれかけている、いわゆる「脱皮状態」になっていたりすることがあります。この場合、通常は爪とぎをすることで古い角質がポロッと剥がれ、下から新しい爪が生えてくるため心配はいりません。
ただし、爪が極端に伸びていたり、外側の皮が上手くむけず古い爪が残っていたりする場合には肉球に刺さってしまったり、違和感を感じる場合があるため注意が必要です。
伸びすぎた爪は怪我や爪割れのリスクが高まります。飼い主さんが定期的に爪を切るのが望ましいですが、難しい場合は動物病院やペットサロンに依頼して安全に切ってもらいましょう。
また、シニア猫では爪とぎの頻度が減るため、脱皮がうまくいかず爪が重なって分厚くなることがあります。最悪の場合、爪が肉球に刺さる恐れがあるため、重なり方が不自然な場合はすぐに動物病院で診てもらいましょう。
3.ストレスを抱えている
猫にはほとんどの場合、自分を落ち着かせるためのルーティン行動がありますが、中にはひたすら爪を噛んだり引っ張ったりする子もいます。
これが一時的なストレスによるものであれば大きな問題はありませんが、同じ行動を繰り返す「常同行動」の場合だと厄介です。このような行動が続くと、爪がボロボロになってしまう可能性もあります。
しかし、無理にやめさせようとするのは避けましょう。爪を噛めないことで逆にストレスが増し、さらに噛む頻度が増えてしまう「負の連鎖」が起こる可能性があるためです。
また、やめさせようとすることで猫が怒ってしまうこともあり、良い対策とは言えません。
まずは動物病院で相談し、根本的なストレスの原因を探りながら改善策を見つけることをお勧めします。
生活環境の見直しや飼い主さんの接し方を見直す必要がある場合もあります。
もし寂しさや不安が原因であれば、安心して過ごせる環境を整え、飼い主さんも積極的に声をかけるなどして、猫が安心できるサポートをしてあげましょう。
配信: ねこちゃんホンポ