「女性がくも膜下出血を発症する原因」についてよくある質問
ここまで女性がくも膜下出血を発症する原因などを紹介しました。ここでは「女性がくも膜下出血を発症する原因」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
若い女性(20代・30代)でくも膜下出血を発症した場合、どんな原因が考えられますか?
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
頻度は低いのですが、20−30代の女性でもくも膜下出血を発症する方がいます。妊娠中や出産時に発症することもあります。頭部打撲のようなけがのエピソードがない場合、まずは脳動脈瘤の破裂を疑います。脳動脈瘤は若年者でも見られることがあり、特に一親等以内で脳動脈瘤の保有者がいる場合によりリスクが高いとされています。親や兄弟などで脳動脈瘤の保有者がいる場合には、若年であっても脳ドックなどで脳動脈瘤の有無などを調べておくと安心でしょう。
編集部まとめ
くも膜下出血は発症すると、半数以上の方で死亡したり、大きな後遺症を残したりする怖い病気です。その原因の多くは脳動脈瘤の破裂であり、くも膜下出血を発症する前に脳動脈瘤を発見し、適切な治療を受けていれば発症を防げる可能性があります。脳動脈瘤の多くは無症状で、くも膜下出血を発症して初めて発見されることもありますが、頭部MRIや造影CTを撮影することで事前に発見できることもあります。
脳動脈瘤は親族に脳動脈瘤の保有者がいる方や女性で発症しやすいため、脳動脈瘤が心配な方は特に症状がない場合でも脳ドックなどで動脈瘤の評価を行うと安心でしょう。
配信: Medical DOC