松本人志の訴訟取り下げを記事にしない「女性セブン」
もう一度言うがビックリした。「女性セブン」が松本人志について一切触れていないことを。11月8日、松本は自身の性加害を報じた「週刊文春」(文藝春秋)への訴訟を取り下げ大きな話題となったが、しかし「セブン」は、この一件を記事にしていない。
まあ、仕方ないよね。あんなことがあって、それが世間に暴露までされちゃったんだから。“あんなこと”とは“大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が関与した出廷妨害事件だ。
松本と文春の裁判が行われていた今年7月、「週刊文春」が「松本人志 A子さん出廷妨害工作を告発する!」という記事を掲載、松本サイドの性被害者に対するさまざまな“出廷妨害”を暴露したが、その中に“大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が関与した出廷妨害が紹介されている。
この元編集長は、性被害を告発したA子さんと親交の深いX氏のもとを訪れ、A子さんとX氏の不倫を疑うような記事のコピーを見せ、「うちの雑誌では掲載を見送ったけど、他社に持ち込めば記事になっちゃいますよ」と言ったり、巨額の報酬を支払うなどと言ったりして“A子さんの出廷”を止めるよう迫ったという。
“大手出版社に在籍する女性週刊誌の元編集長”が、なぜそんな恐ろしいことをしたのか、なんらかの利害関係があったのかなどは不明だが、しかしこんなことを暴露されてしまったのだから、松本に関する記事はやりづらいよね。スルーするしかなかったのね。
不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」
ということで、同じく性加害問題発覚後から不可解な松本擁護を続ける「週刊女性」の、今週の“松本擁護記事”を紹介したい。
先週も松本の芸能界復帰について好意的記事を掲載していたが、今週も同様だった。まず訴訟取り下げについて、文春サイドにも“舌禍”があったとして「今年3月に文春の幹部社員が、とあるWEB番組内で松本の性加害報道について『(証拠は被害を訴える女性の弁によるもので)物理的な証拠はない』という旨の発言をした」と紹介、松本からの“訴訟取り下げ”を「実質的には“双方敗北”」「実質的には“和解”」などと記している。
はあぁ〜、何を言っているのだ。そもそも密室で起きる性加害では「直接的物証」を確保できないのは当然だ。なのに、ことさら“物的証拠はない”ことを強調するなんて。そして訴訟取り下げを、まるで“喧嘩両成敗”のように矮小化するなんて。
そして持ち出したのが浜田雅功とのコンビ愛エピソードだ。
「実は、松本さんの裁判終結に関しても、文春サイドとなかなか折り合いがつかない状況に対し、これまで訴訟に関して深入りしてこなかった浜田さんが、松本さんに直接、“まずはそっち(訴訟)を終わらせるべきじゃないか”と提案し、結果的に和解へとつながったそう」(中堅お笑い芸人のコメント)
さらに、騒動発覚後、活動を休止しているスピードワゴンの小沢一敬を心配する松本だが、浜田もその考えは同じだと紹介する。まるで美談のように。さらにテレビ局もまた、松本に復帰オファーを出していると記すなど、松本復帰を後押しするのだ。
なんだかね――。そして今後、もし松本が地上波などに復帰しようものなら、マスコミはまるで性加害などなかったかのように大はしゃぎするんだろうな。怖いな。
配信: サイゾーウーマン