ELLEGARDENボーカル「網膜剥離」の手術で飛行機乗れず 搭乗NGの理由を医師に聞く

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網膜剥離の手術後の注意点

手術後、すぐに見えるようになるのですか?

術式にもよりますが、視力が安定するまで数ヶ月から半年程度かかることがあります。場合によっては一年程度かかることもあります。ただし、病期が進行して黄斑という部分まで剥がれていた場合には、最終的に見づらさや歪みが残ることもあります。
網膜剥離の手術をしたあとは、目の状態が落ち着くまで2〜3ヶ月かかります。少なくとも1ヶ月間は激しい運動は控えるようにしましょう。また目をこするなど、目に直接的な影響を与えることも避けましょう。

手術後は飛行機に乗れなくなると聞いたことがあります。本当でしょうか?

硝子体を除去し、空気やガスなどに置き換えた場合には、飛行機での旅行や標高1000m以上の高地への旅行は一定期間禁止となります。これは、気圧の変化により空気やガスが膨張して眼圧が高まり、危険な状態になるためです。場合によっては高層ビルのエレベーターでも症状が出ることもあるので、必要に応じて医師に相談しましょう。
飛行機や高地では、一瞬視野が暗くなったり、目の後ろが重くなったり、目や頭が痛くなったりします。
空気を充填した場合には1〜2週間、ガスを充填した場合には1〜2か月程度は飛行機での旅行や標高1000m以上の高地への旅行を控えましょう。ただし、シリコンオイルを充填した場合には、そのような制限がありません。

網膜剥離の予防方法

網膜剥離は完治するのでしょうか?

網膜剥離は早期に発見され、適切な治療を受けられれば、完治する可能性があります。例えば、網膜剥離の原因が網膜裂孔である場合、レーザー治療や凍結治療で裂孔を塞ぎ網膜を固定すれば病気を未然に防げるでしょう。
また、硝子体手術を受けた場合でも手術後の安静期間を遵守し正しいケアを行えば、網膜剥離が治癒する可能性が高くなります。しかし、網膜剥離が進行している場合や治療が遅れた場合、完治が困難になるケースがあります。
病気が進行すると網膜に必要な酸素や栄養素が不足し網膜細胞が死んでしまうため、視力障害が残るリスクが高いです。また、一度治癒しても再剥離をおこすこともあるため、定期的な眼科検診は続けていきましょう。

後遺症はありますか?

網膜剥離が進行していた場合や治療が遅れた場合には、網膜細胞が死滅してしまい、視力が低下して元に戻らなくなる可能性があります。
場合によっては、視野欠損が生じ、周囲の景色が見えにくくなるケースも考えられるでしょう。
しかし、これらの後遺症は、網膜剥離の程度・治療法・患者の状態によって異なります。適切な治療を受け、適切なケアを行うことで、後遺症を最小限に抑えられます。網膜剥離の治療後は、専門医の指示に従い、正しいケアを続けることが大切です。

網膜剥離の予防方法を教えてください。

網膜剥離の予防方法としては、以下のようなことが挙げられます。

眼のケガを避ける

網膜剥離は、眼のケガが原因となることがあります。そのため、スポーツ・DIY・事故などで眼にケガをしないように、適切な保護グッズを使用するなどの予防策が必要です。

眼科検診を受ける

網膜剥離は、近視の人や高齢者によく起こることがあります。定期的に眼科で視力検査を受け、網膜の状態を確認することが重要です。

適度な運動と健康的な生活習慣

適度な運動と健康的な生活習慣を心がけ、眼の負担を軽減することで網膜剥離のリスクを低減できます。特に長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用は避けましょう。

早期治療

網膜剥離は、早期に治療を行うことが大切です。視力の低下や失明に至る前に専門医へ早めに受診し、適切な治療を受けることが重要です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

網膜剥離は最悪の場合、失明を起こすこともある危険な病気です。
年齢に関係なく起こる可能性があるため注意が必要です。特にケガは事故の衝撃で網膜剥離が引き起こされることもありますので、ケガや事故の後には注意して経過をみるようにしてください。
また、網膜剥離には、光視症や飛蚊症といった前駆症状もあります。完全に網膜が剥離する前に受診できれば、網膜剥離を防げる可能性が高まるでしょう。普段と違うと感じるときには、早めに眼科医へ相談してください。

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