ホテル雅叙園東京で、情緒あふれる京都の花街が体験できる「京の雅~祇園甲部 芸の世界~」が2025年2月11日(祝)に1日限定で開催される。東京にいながら京都花街の雅な世界を楽しめる本イベントについて、担当者に話を聞いてみた。
――「京の雅~祇園甲部 芸の世界~」について、意図や狙い、目的、ターゲットを教えてください。
ホテル雅叙園東京は、90年以上の伝統を受け継ぎ、2500点もの日本画や美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテルです。京都の花街とコラボレーションすることで、海外のお客さまや、若年層のお客さまにも昔ながらの文化を体験していただく場を提供したいと考えました。
――「京の雅~祇園甲部 芸の世界~」のイチオシのポイントを教えてください。
祇園甲部の芸妓・舞妓がホテル雅叙園東京を訪れるのは2年に一度のこと。現地で毎年開催されている都をどりや、「一見さんお断り」として知られる京都花街の華やかな宴を東京で愉しめる貴重な機会です。「歩く芸術品」と讃えられる舞妓の装いにもご注目ください。
――「京の雅~祇園甲部 芸の世界~」というアイデアはどのようにして生まれましたか?その実現に向けて苦労した点などあればそれをどうクリアしたか、あわせて教えてください。
和、伝統、日本の文化をキーワードに企画を出し合うなかで、都内ではなかなか出会うことができない京都の芸妓・舞妓さんを東京に連れてくることはできないかと考え、実現に向けて動き出しました。「一見さんお断り」という独特の文化がある花街で、女将さんと話ができるようになるまでに相当の時間を要しました。そのため、何度も京都へ足を運び、女将さんとのやり取りを繰り返すなかで2007年に実現にいたったときの喜びはひとしおでした。現在は、祇園甲部と宮川町、2つの花街の公演を1年おきに当ホテルで開催できるまでになり、毎年愉しみにしてくださっているお客さまも多くいらっしゃいます。
――こちらのイベントを1日限定とした理由を教えてください。
まずは特別感を出すためとともに、京都から30名弱の芸妓・舞妓さんにお越しいただくため、京都でのお茶屋営業との兼ね合いもあり隔年1回、1日限定にいたしました。
――読者へのメッセージをお願いします。
日本の伝統文化や和の心を大切にするホテル雅叙園東京ならではのイベントを、ぜひお愉しみください。
■京の雅~祇園甲部 芸の世界~ 概要
会場:ホテル雅叙園東京 2階 舞扇
期間:2025年2月11日(祝)
※1日限定
時間
第1部:受付 15時30分/開演 16時/お食事 17時/終了 18時15分
第2部:受付 19時/開演 19時30分/お食事 20時30分/終了 21時45分
料金:2万6000円(サービス料込)
内容:祇園甲部の芸妓・舞妓による公演/お食事(和洋中折衷料理)/フリーフロー
出演者一覧
立方:槇子/小扇/槇里子/美羽子/まめ彩/真矢
舞妓:柚子葉/小絹/小桜/華奈子/恵利佳/穂乃佳
地方:君鶴/ます穂/まほ璃/惠美乃
笛:まめ鈴
みどころ紹介
1.間近で愉しむ京舞
公演会場は奥行き26メートルのバンケットルーム「舞扇」。歌舞練場での公演とは異なり、最大でも300名程度の収容。後列からでも舞台の表情がよく見える距離感で鑑賞する京舞は圧巻。
2.日本の伝統美を堪能
衣裳は京友禅と西陣織の匠の手による逸品。特に舞妓の装いは「歩く芸術品」と讃えられるほど。京舞妓だけが結ぶ一丈六尺~七尺(約5.4メートル)もの長い帯「だらりの帯」や、季節の花をかたどった花かんざしなど、日本の伝統工芸の粋を極めた衣裳にも注目。
3.芸妓・舞妓によるおもてなし
公演のあとは、ホテルのシェフが腕を振るう食事を同会場で用意。芸妓・舞妓が席を回ってご挨拶する。
祇園甲部とは
寛永年間より祇園社(八坂神社)の門前町として栄えた祇園町にある昔ながらの伝統を今に守り伝える。春の「都をどり」、秋の「温習会」を運営するほか、公演会場である祇園甲部歌舞練場等の継承・保存と、京舞井上流をはじめ京都の伝統伎芸の振興に努めている。
「一見さんお断り」として知られる京都花街の世界を都内で体験できるのは、この日だけ。芸妓・舞妓によるおもてなしを心ゆくまで楽しめる、夢のようなひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。
文=岸遥南
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配信: Walkerplus
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