「腎臓がんの再発率」はどれくらい?治療法や治療後の経過も解説!【医師監修】

「腎臓がんの再発率」はどれくらい?治療法や治療後の経過も解説!【医師監修】

腎臓がんの再発率についてよくある質問

ここまで腎臓がんの再発率などを紹介しました。ここでは「腎臓がんの再発率」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

腎臓がん再発後の治療法はどのようなものがありますか?

小幡 史明(医師)

腎臓がんが再発した場合、再発した場所・広がり具合・患者さんの全身状態・今まで受けた治療の内容などにより、治療法が決められます。局所的に再発した場合には、手術で腎部分切除や腎摘除術を行ったり、アブレーションにより局所的に治療を行ったりします。また、手術が困難であると判断される場合には、放射線療法が選択されることもあるでしょう。腎臓以外のリンパ節・肺・骨・肝臓などに転移した場合は、外科治療・放射線療法・免疫療法など、状態に合わせた治療法が選択されます。

女性と男性での腎臓がん再発率に違いはありますか?

小幡 史明(医師)

腎臓がんの再発率に、男女差を明確に示すデータはありません。しかし、腎臓がんになる割合は、男性の方が多い傾向にあります。そして、男性の方が腎臓がんが進行した状態で見つかる場合が多いというデータがあります。進行した状態では、再発する確率が高くなるため、男性の方が腎臓がんの再発率が高くなるともいえるでしょう。

編集部まとめ

腎臓がんは、初期の段階では症状がなく早期に見つけるのが難しいがんです。自覚症状が出てから見つかると、がんが大きくなりほかの臓器に転移している可能性が高くなります。

また、進行した状態で見つかると治療後の再発率が高くなるという部分には注意が必要です。

再発を防ぐためには、治療後の定期受診・定期検診を受け、早期発見・早期治療につなげることが大切です。

また、治療後は規則正しい生活を心がけ、体調の回復を図るようにしましょう。

禁煙・節度のある飲酒・バランスのよい食事・適度な運動などを行い、残った腎臓の機能を維持できるよう、規則正しい日常生活を送ることが大切です。

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