同じ日本でも、西と東で文化の違いを感じることは珍しくありません。西と東は「西日本」と「東日本」で分けられることも多いですが、その境目は一体どこなのでしょうか。たとえば、鉄道だとJRは北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州の6社に分かれていて複雑です。他の団体ではどのように分けているのか調べてみました。
あいまいな「西日本」と「東日本」の境目
「西日本」と「東日本」の範囲は、使うシーンによってバラエティに富んでいるようです。
たとえば天気予報でよく聞く「西日本」と「東日本」は、気象庁が地域を定めています。「西日本」は近畿、中国、四国、九州北部、九州南部地方を指し、「東日本」は関東甲信、北陸、東海地方となっていました。この場合は、東日本の範囲が広めと言えるのではないでしょうか。
固定電話の回線も西と東に分かれています。NTT「東日本」は北海道から長野、神奈川、山梨、新潟にサービスを提供しています。富山、岐阜、愛知、静岡から西は「西日本」となるため、北陸と甲信が境目でした。東西をまたぐ引っ越しをする際は、固定電話の手続きをNTT東日本とNTT西日本の両方でおこなう必要があります。
また、電気にも西と東が存在します。電気の周波数が西で60ヘルツ、東で50ヘルツと異なるため、家電製品に影響が出たことがある人もいるのではないでしょうか。電気の境目を調べたところ、「西日本」と「東日本」はNTTと同様に長野県あたりで分かれていました。
さまざまな団体の「西日本」と「東日本」の境目を見てきましたが、意外と曖昧で団体ごとに異なるようです。団体によって西日本、東日本が変わるエリアの人は、ときどき混乱してしまうかもしれませんね。
■執筆/マツヤマ剛
ありとあらゆる面白情報を収集する雑食ライター。営業職で「トークのタネ」として雑学を集めていたことをきっかけにトリビアに目覚め、一念発起して編集プロダクションに転職。その後独立し、今に至る。特に、生活に関連するような知識には目がなく、日々情報収集に励んでいる。
編集/サンキュ!編集部
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