「インフルエンザA型の症状」はご存知ですか?B型との違いも解説!【医師監修】

「インフルエンザA型の症状」はご存知ですか?B型との違いも解説!【医師監修】

インフルエンザA型の対処法・予防方法

自宅で療養する場合の対処法を教えてください。

自宅でできる対処法として、脱水にならないよう水分を摂ることと、睡眠をとることが重要です。食事は食べられそうなものがあれば積極的に摂るようにしましょう。解熱剤を使用する場合、市販薬でインフルエンザ脳症を引き起こしてしまうこともあるので、受診して相談するようにしましょう。また、抗ウイルス薬はドラッグストアなどの市販での購入はできません。自宅で療養していても、水分や食事をまったく摂れない場合は受診して点滴を受けるなど適切な処置が必要になります。

インフルエンザA型を予防する方法はありますか?

あります。インフルエンザウイルスの流行時期となる12月〜3月は人混みを避けるようにしましょう。ほかに、飛沫感染によって感染するため外出時にはマスクを着用し、家に帰ってきたら手洗いうがいを行うと予防効果が高まります。インフルエンザウイルスはアルコールに弱いので、手洗い後に手指用アルコールを取り入れてもよいでしょう。また、インフルエンザ予防接種を行うことで、発症抑制や重症化予防の効果も期待できます。免疫がつくまで2週間程度必要になるので、流行ピークを考慮して12月までに接種しておくことをおすすめします。効果は長く5ヵ月間続くので、1シーズンに一度の接種で十分です。

編集部まとめ

インフルエンザウイルスA型は、B型に比べて感染力だけでなく症状も強く出やすく、抵抗力の弱い方は重篤な合併症を起こしやすくなります。

毎年流行を起こすのもA型で、変異を起こしやすいため何度も繰り返し感染するのも特徴です。

疑わしい場合は、発症から12時間〜48時間以内に受診し、診断を受けると適切な治療が受けられ、感染拡大の防止にもつながります。

流行のピークは12月〜3月にかけてです。この時期にワクチン接種や手洗い、マスクの着用を徹底すると、予防効果が高まります。

またアルコール消毒も有効なため常に持ち歩き、人混みに行った後や、どこかに触れたときはすぐに使用するようにしましょう。

参考文献

鳥インフルエンザから新型インフルエンザへ

インフルエンザ(慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト)

呼吸器の病気(一般社団法人日本呼吸器学会)

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