親しき仲にもプライベートあり。
たとえ仲が良くても、個人的な事情は知られたくない場合も。特に健康問題ならなおさら……。
今回は筆者が病院で目撃した信じられない患者のエピソードをご紹介します。
一見仲が良さそうなご近所さん
総合病院の待合で診察待ちをしていた時の話です。
目の前のソファで、ご近所さん同士らしき中年女性二人が仲良さそうにおしゃべりをしていました。
どうも偶然病院で会ったらしく、二人はご近所の話で盛り上がっていました。
一見何ともない光景ですが、片方の女性が診察室に入った後、耳を疑うような会話が聞こえてきたのです!
残された女性は、受付の女性をつかまえて
「ねえ、あの人ってここの病院長いの?」
と相手への探りを入れ始めました。
「さっきまで仲良さそうに喋っていたのに、いったい何なんだろうこの人」と思ってしまいました。
「そうですねえ」
と適当にかわす受付の女性。
それでも
「ねえあの人ってなんの病気なの?」
「胃腸が悪いって言ってたけど、もしかして結構重病?」
と女性は食い下がります。
その様子は、心配しているというよりも好奇心丸出しといった感じで、見ていて気分の良いものではありませんでした。
受付の女性がピシャリ
「総合病院にかかるってことはよっぽど……」
とその女性が言い出したとき、それまで受け流していた受付の女性が
「それは個人情報です! お答えできかねます」
ときっぱり言いました。
ピシャリと言われた女性はさすがにうろたえ、
「私は仲良いから心配して聞いただけよ」
と言い訳をしてすごすごと引っ込みました。