NHK連続テレビ小説「おむすび」(総合など)第10週「人それぞれでよか」(第46~50回)が12月2日から始まる。
橋本環奈演じる平成元年生まれのヒロインが、栄養士として人の心と未来を結んでいく青春グラフィティー。どんなときも自分らしさを大切にする「ギャル魂」を抱き、激動の平成と令和をパワフルに突き進む姿を描く。主題歌「イルミネーション」をB’z、語りをリリー・フランキーが担当する。
「おむすび」第9週「支えるって何なん?」振り返り(ネタバレ)
結の姉、歩(仲里依紗)が古着のバイヤーとなり、3年ぶりに結たちのもとに帰ってきた。結も専門学校の授業が本格化。ある日、運動生理学の実技授業で全力疾走をすることになり、結たちがヘトヘトで走り終えるなか、軽快に完走する矢吹沙智(山本舞香)の姿を見た森川学(小手伸也)が、彼女がかつて陸上競技の選手で五輪候補になる逸材だったと思い出した。
一方、社会人野球の名門「星河電器」で、練習に打ち込む日々を送る結の恋人、四ツ木翔也(佐野勇斗)はチームのエ―ス、澤田龍志(関口メンディー)から「プロを目指すなら、メシも真剣に食え」と助言を受ける。満腹になるまで食べていた翔也は多重が増えたことで体のキレを失い、結に相談した。結は社食のメニューで1週間の献立を作った。
その頃、結の父、聖人(北村有起哉)は、歩の親友で、阪神大震災で亡くなった渡辺真紀(大島美優)の父で靴屋を営む孝雄(緒形直人)のもとを訪ねたが「(阪神大震災後、福岡・糸島へ)逃げたくせに、よく戻ってきたな」という暴言を吐かれた。歩も孝雄から墓参りに来ないように言われていた。落ち込む2人の姿を見かねた母の愛子(麻生久美子)は、結と翔也も呼んで自宅でお好み焼きパーティーを開催。家族への感謝とプロ野球選手になると宣言する翔也の言葉を聞いた聖人は、翔也を自分の店に連れていき、今後は自分が翔也の髪を切る代わりに「結を絶対に悲しませるな。約束しろ」と述べた。
結は、学校で沙智に同じスポーツ栄養士を目指すと言ったことを謝罪。自分も真剣に栄養士を目指していることを伝えたが、逆に支えられる側の気持ちを考えていないと声を荒げられてしまう。その言葉をきっかけに、その晩、改めて献立を直した結は、アスリートの翔也には全然量が足りないことに気づいた。電話で確認すると翔也は渋々足りていないと告白。翔也は勉強の合間、自分のために献立を考えてくれた結には言えなかったとし、その言葉を受けた結は「大切な人を支えるどころか、傷つけとった。ごめんなさい」と謝罪した。
聖人は、神戸市役所に勤める若林建夫(新納慎也)から、孝雄が震災後に復興に尽力してきたが、アーケードが完成した途端もとの状態に戻ってしまったと聞いた。震災から10年、街は復興したが、そこで暮らす人たちの心の復興は遅れていた。
ある朝、結が献立を作り直していると沙智がやって来た。結は、支えられる側の気持ちを理解していなかったことを涙ながらに嘆いた。見かねた沙智が声をかけ、体重や目的によってメニューは変わると教え、「もう一回考えよう」と結に寄り添った。その頃、孝雄との関係を修復したい聖人は、孝雄が営む靴店を訪ね、古い靴の修理を頼んだ。初めての給与で買った大事な靴で、どうしても職人の孝雄にやってほしいと頼む。孝雄は時間がかかっても知らん、と言いながらも受け取り、聖人は感謝を述べた。
翔也の献立を結と一緒に作り直しながら沙智は、どうしてもお腹がすいた時はビタミンB1を多く取れて、栄養バランスもいい豚まんを勧めた。そして突然、協力してくれた理由を結が聞くと、沙智は自分の過去を話し始めた。高校時代、中距離の陸上選手で五輪候補にまでなった沙智は、コーチの指示で減量。結果、摂食障害を起こし、その後、疲労骨折や貧血で長い間、入院を経験していた。自分のような若いアスリートを1人でも減らすため、1日も早くスポーツ専門の栄養士になりたいと言い、「こっちは命がけでやっとうのに、ギャルとかなめんなって」と結に怒っていた理由を話した。結は「好きなことを貫いとう人は、みんなギャルやろ」。沙智が初めて結の前で笑った。その日の放課後、結は同じ班の沙智、湯上佳純(平祐奈)、森川学(小手伸也)を誘い、4人でプリクラを撮った。
「おむすび」第10週「人それぞれでよか」あらすじ
結は若林から、子供防災訓練の炊き出しを手伝ってほしいと頼まれる。栄養専門学校の桜庭真知子(相武紗季)に相談したところ、授業で炊き出しの献立を考えることに。だが、震災当時に幼かった結は、災害時にどんな献立を作ったらいいか分からない。そこで、震災時に避難生活を経験した商店街の佐久間美佐江(キムラ緑子)たちに話を聞き、当時の惨状を知る。
一方、社会人野球で頑張っていた翔也はスランプに陥ってしまう。
配信: iza!
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