主人公の橘はるかさんは、フリーのイラストレーターをしている主婦。消防士である夫・まさるさん、1歳の息子・ゆうと君と3人暮らしをしています。はるかさんは、普段育児に関与せず、大切な話も過去の自分の言動も忘れているパパに苛立ちを募らせています。
ママが自分の育児について口を出したことが気に食わなかったパパは逆上し、家の壁に穴をあけて話し合いから逃亡。パパに愛想をつかしたママはゆうと君を連れて実家へ戻り、離婚を決意します。
ママが家出したことを知りママの実家へ突撃したものの、義父に追い返されたパパ。同期の竹之内さんにも心配されて、イライラを募らせたまま訓練していたところ、注意を欠いて骨折してしまいます。
そんなとき、弁護士から協議離婚に応じるよう要請する通知が届き、パパは一刻も早く連れ戻すために再び義実家を訪れます。嘘をついて同情を引こうとしますが、ママにはすべてお見通し。
パパは実力行使に出ようとしますが、柔道経験者である義妹とママに気おされ、即座にその場から逃げ出すのでした。
帰宅中、パパは自宅のある方向から鳴り響く消防車のサイレンに気づいて……。
燃えていたのは、まさかの……ウチ!?
ママの実家からの帰り道、自暴自棄になり「いっそウチが燃えてしまえば」なんて口にしていたパパ。
「あれ……俺タバコの火、消してきたっけ?」
急いで家に近づくと、なんとパパがタバコの火の不始末でボヤ騒ぎが起きていたのです。さすがのパパもこれには顔面蒼白! 一気に血の気が引いていきます。
そこへ現れたのは、消防士の同僚・竹之内さん。
パパをずっと心配していた彼がたまたま家に寄ってくれたことですぐにボヤに気付き、自宅全焼という最悪の事態は避けられたのでした。
家族には愛想をつかされたパパですが、竹之内さんは変わらずパパのことを大切に想ってくれているようです。
自分がつらいときに気にかけてくれる友人がいると、とても心が救われますよね。
離婚を宣告されて投げやりになることもあるかもしれませんが、気にかけてくれる友人の存在に感謝し、少しずつ前へと進んでいけるといいですね。
>>次の話
著者:マンガ家・イラストレーター くまお
配信: ベビーカレンダー(パパママ)