【捨てないで】乾燥剤を使ったライフハック術とは

第1067回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
海苔やお菓子を買ったときについてくる乾燥剤はそのまま捨てがちですが、種類によっては吸湿機能も復活可能で、別の使い道ができるそうなんですものも。そのまま捨ててしまってはもったいない! そこで、乾燥剤の種類と、それぞれの再利用方法について調べみることに。

●中身は全く別物!?3種類の乾燥剤

食品の包装に入っている乾燥剤は、見た目はどれも似ていますが、実は内容物は用途に合わせて、3種類あるんです。

まず代表的な物としてあげられるのがシリカゲル。透明な袋にビーズのような青や白の玉がたくさん入っているのが特徴。
吸湿機能が優れているのが石灰乾燥剤。中身は生石灰で、水に濡らすと発熱するため、ゴミ箱に捨てる際は水分を含んだものと一緒に捨てないなど注意が必要です。水分を含むと、かつて校庭のライン引きでお馴染みだった消石灰になります。

最後は脱酸素剤。包装にレンジ不可と書かれているものはほとんどが、このタイプのようです。中身は還元鉄の粉で、使い捨てカイロの中身と同じ物。名前の通り、酸素を吸着することで、食品を湿気から守ってくれます。

シリカゲル

●乾燥剤の再利用方法って?

3種類ある乾燥剤のなかでも、もっとも再利用しやすいのがシリカゲル。袋から中身を取り出し、フライパンに乗せてこげないように弱火で加熱することで、一度吸った水分を放出させることができます。元に戻ったシリカゲルは、不織布のお茶パックなどに入れて、再度食品の湿気防止に使えます。

食品以外にも、下駄箱に再生したシリカゲルを入れれば、靴のカビ防止に。クローゼットや収納引き出しに入れれば、衣類の湿気取りにもなります。小皿などに入れれば、見た目もインテリアっぽくなってオシャレ!

再生シリカゲルや、まだあまり湿気を吸っていない生石灰は、ドライフラワーにもぴったり。生花が埋まるくらい、たっぷり乾燥剤を入れて密封すれば、手軽にドライフラワーを作ることが出来るそうです。

他にも、生石灰や水を吸ったあとの消石灰は強いアルカリ性であるため、ガーデニングなどの土壌改良にも最適。ホームセンターなどで売っている大きな袋に入った石灰と同じものですので、プランターなど小さな規模で使いたい場合にはちょうどいい量。根や種に直接触れると、植物に悪影響が出るので、植え替えや種まきをする前に、あらかじめ土にまき、よく混ぜ合わせておきましょう。

いつもは包装と一緒に捨ててしまう乾燥剤も、実はたくさんの使い道があるようです。捨てる前にちょっと確認をしてみて、再利用できそうな種類だったら積極的に再利用をしてみましょう!
(文・姉崎マリオ)