専業ママの再就職、おすすめの求人情報ツールは○○!

第2回 専業ママの再就職
専業主婦として生活しているママでも、「いずれ仕事がしたい」と考えている人は多い。そこでまず重要なのは、求人情報の収集。現在はバブル期を超える有効求人倍率といわれ、どの業種もかなりの人手不足といわれている。とはいえ子育て中のママはいろいろと制約も多く、自分の条件にマッチした求人情報を探すのは大変だろう。

●求人情報の入手法で人気なのは「求人情報サイト」だけど、おすすめは「ハローワーク」?

今回、ママテナは「専業ママの再就職」の独自調査を行い、出産後に再就職したママがどのように求人情報を入手したのかを調査(有効回答数143)。以下、回答が多かった順にまとめてみた。

1位 求人情報サイト・求人情報誌……43.2%
2位 ハローワーク……28.4%
3位 新聞の折り込み広告に入っている求人広告……25.7%
4位 知り合いの紹介……17.6%
5位 店舗にある「アルバイト募集」などの張り紙……12.2%
6位 派遣会社……4.1%
7位 人材サービス……1.4%
8位 SNS……1.4%

圧倒的に多いのは「求人情報サイト・求人情報誌」。ユーザーから寄せられたおすすめのコメントをみると「見やすい、検索しやすい、情報が豊富」(40代前半)、「自分に合う仕事をメールしてくれる」(30代前半)、「いろいろな条件、勤務地の把握など情報がしらべられる」(40代前半)といった内容が目立った。情報の豊富さや条件検索、メールなどでリアルタイムに最新の求人情報をチェックできる点が支持されているようだ。

だが「おすすめの求人情報」に関するコメントをみると、「求人情報サイト・求人情報誌」より多く好意的な意見が寄せられたのが、前述ランキング2位の「ハローワーク」だった。

「いろいろ条件を調べてくれたり相談にのってくれたり、すぐ企業に電話して聞いてくれたから」(30代後半)
「マザーズハローワークは親身に相談にのってくれる。似たような求人があるとすぐ教えてくれる」(30代後半)
「賃金や仕事の内容など知りたい項目が詳しく載っている」(30代後半)

「ハローワーク」は国が所管している職業紹介事業を行う機関。無料で職業紹介や就職支援のサービスを受けることができ、全国都道府県内の主要地域に存在する。コメントにもあったように、子育てをしながら就職を希望している人向けの「マザーズハローワーク」も全国に存在するのだ。「求人情報・求人情報誌」と合わせ、こちらも利用しない手はないだろう。

疑問を抱える女性

●玉石混淆の就職情報を仕分けるには“女性向け”の窓口へ

最後に専業ママの再就職で求人情報を入手する方法やコツについて、キャリアコンサルタントの森ゆきさんに伺った。

「圧倒的に情報が多いのは、やはりインターネットの求人情報サイトです。ただし、ネットの情報は玉石混淆ですので、注意は必要。安心度の高さ考えると、女性向けの転職・就職を専門に扱っているサイトを活用するのが良いでしょう」

インターネットの情報収集に自信がない人に適しているのは、やはりハローワークなどの公共窓口だという。

「ハローワークだと女性向けの『マザーズハローワーク』が有名ですが、ほかにも東京都なら『東京仕事センター』の『女性仕事応援テラス』という女性専用の就職相談窓口があります。こういった女性窓口のほうが、子育て中の女性採用に積極的な企業の情報が集中する傾向にあるんですよ。『マザーハローワーク』にはキッズコーナーが設置されているなど、子連れでも足を運びやすい設備が整っているのも魅力です」

ただ闇雲に求人情報を検索するのはやはり大変。サイトでもハローワークでも、まずは「女性専用」から探してみるのが近道となりそうだ。
(取材・文:高山惠 編集:ノオト)

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お話をお聞きした人

森ゆき
国家資格キャリアコンサルタント
米国系メーカーにエンジニアとして10年間勤務後、IT企業で人材開発・教育訓練を10年間担当。その後キャリアコンサルタントとして独立し、女性の再就職・就業継続支援や育メン、育ボス、技術系業界のメンタルヘルスについてを得意分野としている。
米国系メーカーにエンジニアとして10年間勤務後、IT企業で人材開発・教育訓練を10年間担当。その後キャリアコンサルタントとして独立し、女性の再就職・就業継続支援や育メン、育ボス、技術系業界のメンタルヘルスについてを得意分野としている。

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