AI技術による自動航行システム(エイトノット AI CAPTAIN)搭載船舶
スマート海上バス ゆき姫 の試験運航が2025年1月13日より期間限定でスタートしています。
スマート海上バス ゆき姫の試験運航が行われているのは、広島県豊田郡の 大崎上島町(白水港・福浦港・鮴崎港※めばるさきこう) ⇔ 竹原港 ビジター桟橋。
この航路は昼間にはフェリーが運航していますが、それ以外の時間(夜間・早朝)の人の移動や商品宅配サービスによる効果検証を実施、本格導入を見据えた試験運航となります。
その背景には、高速バス「かぐや姫号」の最終便で竹原港に到着しても既にフェリーの最終便は出航済のために大崎上島町まで渡ることができないという事例があり、
町民からも “最終便を遅くして欲しい” という声も挙がっていました。これを踏まえた運航スケジュールになっているのが「スマート海上バス ゆき姫」です。
自動航行システムがメインだが、スタッフも乗船で安心感あり
スマート海上バス ゆき姫は、既存船舶に 自動航行に必要なカメラ・LiDARなどの各種センサー、制御装置を後付けしたもの。定員12名。
船長の操船アシスト機能として、目的地までの自動航行、自動での離岸着岸、他船・障害物回避の機能を搭載しており、運航安全性向上と船⾧の労務負担の軽減などが期待されます。(運航は自動だが船舶免許を所持したスタッフも乗船)
運航期間は2025年1月13日~3月31日まで。運行日は金土日の夜間便と月曜日の早朝便。詳細は以下。
▼夜間便(金土日運航)※往復
22時10分 ※かぐや姫号の最終便(竹原フェリー着)から乗り継ぎ可能 |
22時50分 |
23時10分 |
23時35分 |
24時05分 |
▼早朝便(月曜日運航) ※片道
4時45分 |
5時05分 |
5時45分 ※かぐや姫号の始発便(竹原フェリー発)に乗り継ぎ可能 |
乗船料は税込み1000円。
利用方法は、ウェブまたは電話(050-1722-8906)で予約後乗船、下船時に現金またはPayPayにて支払い。なお、予約はウェブの場合出港時間60分前まで、電話の場合は乗船日の2日前までとなっています。
上記旅客サービスのほか、生野島への生協ひろしま宅配サービスも試験運航に含まれています。
全域離島である大崎上島町では、24時間利用可能な海上交通の整備で「繋がる離島」の実現を目指すとのこと。
スマート海上バス ゆき姫での試験運航は町内での暮らしの質を高め、さらに移住者が増えるといった新しい離島の姿の実現に向けた施策の一つとなっています。
配信: 広島ニュース 食べタインジャー