節約術1_「省エネポータルサイト」でムダな光熱費をセーブ
「毎月必ず支払う光熱費は、ムダをセーブする仕組みを作れば日々のやりくりも楽になります。電気・ガス料金は、2025年3月までは政府の補助があるので安心ですが、補助終了の4月以降は値上がりの可能性も。家計を圧迫するこれらの状況を少しでも改善するためには、上手に節約することが大切になります。
おすすめは、1度設定しておけば出費がセーブされる”ほったらかしても節約できる”仕組みを作っておくこと。例えば電気代で言うと、消費電力量が大きい3大家電<エアコン><冷蔵庫><照明器具>を見直しみて。設定温度や置き場所を変えるだけでも自動的に節約できる仕組みが作れます。エネルギー資源庁の省エネポータルサイトを参考に、身近な所からムダな出費をセーブしてみましょう」(風呂内さん)
◆見直すと電気代に差がつく!3大家電◆
<1_エアコン>
・暖房時、室温を21℃→20℃に設定変更するだけで、電気代【年約1650円(53.08kWh)】節約。※外気温度6℃、エアコン(2.2kW)、使用時間は1日9時間と仮定
<2_冷蔵庫>
・温度を「強」→「中」に設定変更で、電気代【年約1910円(61.72kWh)】節約。※周囲温度22℃と仮定
・壁から少し離して置くだけで、電気代【年約1400円(45.08kWh)】節約。※上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較
<3_照明器具>
・LEDに取り替えるだけで、電気代【年約2108円(68.00kWh)】節約。※68Wの蛍光灯器具から34WのLED照明器具に交換した場合、年間2000時間使用と仮定
「省エネポータルサイト/家庭でできる省エネ」
資源エネルギー庁が運営。キッチン家電やAV機器、給湯機やシャワー、暖房などの機器ごとに、省エネのための設置方法や使い方を紹介。電気・ガス・水道料金がどのくらい節約できるかを、目安となる金額で教えてくれる。「コツは、温度設定や設置場所の工夫など1度見直すだけで、セーブできる金額が大きいものを選んで取り入れること。節約が長続きします」(風呂内さん)
節約術2_「省エネ家電」への買い替え
「ちょうど古い家電を買い替えるタイミングならば、購入代が少し高くなっても最新の省エネタイプの商品を選ぶと、トータルでは出費をセーブできる可能性があります。
環境省の省エネ製品買い替えナビゲーションサイトを利用すれば、古い機種を新しい機種に買い替えることでどのくらい節約できるかを簡単に調べることができます」(風呂内さん)
◆省エネ製品への買い替えによる電気代セーブ例◆
<冷蔵庫:2014年購入>
10年前の冷蔵庫(容積301~350L)を、日立の最新冷蔵庫(R-V32V-S/容積301~350L)に買い替えで、電気代【年間約2360~4220円(76~136kWh)】節約!
<エアコン:2014年購入>
10年前のエアコン(2.2kw・6~9畳用)を、ダイキン工業の最新エアコン(S225ATRS(一般地仕様)/2.2kw・6~9畳用)に買い替えで、電気代【年間約3350円(108kWh)】節約!
「上記の冷蔵庫(R-V32V-S)の価格は18万4800円(日立オンラインストア調べ)、エアコン(S225ATRS)の価格は20万8890円(ダイキン認定販売施工店調べ。各2024年12月28日現在)。買い換えしないケースと比較をすると節約できる電気代で本体価格を取り返すことは難しいと思います。元々買換えを予定していて、新しい家電にいくつか候補がある場合、製品の価格差とそれぞれの節約できる電気代を比較し、約10年使った時のトータルコストで選ぶと有効でしょう」(風呂内さん)
省エネ製品買替ナビゲーション「しんきゅうさん」
環境省が、省エネ製品への買い替えを促進する目的で運営するサイト。家電のジャンルを選び、フォーマットに沿って、古い家電の購入時期や買い替え予定の家電の容積などのデータを入力するだけ。買い替えた場合に年間消費電力量や電気代がどのくらい削減できるかが数値で示される。「買換えを行う際にはどうしても目の前の本体価格が気になりますが、少し高い商品の方を選んでも長い目で見るとお得になるケースがあります。1度チェックしてみては?」(風呂内さん)
配信: OZmall