水なしで飲める口腔内崩壊錠(OD錠)。メリットや飲み方を薬剤師が解説

水なしで飲める口腔内崩壊錠(OD錠)。メリットや飲み方を薬剤師が解説

「水なしで飲める薬は子どもでも服用しやすいの?」そんな疑問をもっているママやパパはいませんか?

水なしで飲める薬である「口腔内崩壊錠」が気になっていても、飲み方や注意点がわからないと手を出しにくいですよね。

今回は、口腔内崩壊錠のメリットや正しい飲み方を薬剤師がご紹介します。

口腔内崩壊錠とは?

口腔内崩壊錠とは、唾液や少量の水で口の中で溶ける、水なしで飲める錠剤のことです。Oral disintegrationの略でOD錠と表記されることもあります。(※1)

効果は水で服用する薬と変わらないため、口腔内崩壊錠を水ありで飲むことも可能です。(※2)

開発当初の口腔内崩壊錠は壊れやすいという問題点がありましたが、製造技術の進歩により利便性が向上し、現在では市販薬を含む多くの製品が展開されています。(※3)

さらに、コーティング技術の向上によって薬の味を感じにくくなり飲みやすさもアップしたため、大人・子ども用問わずにさまざまな薬が口腔内崩壊錠で作られています。

口腔内崩壊錠のメリット

口腔内崩壊錠のメリットは、薬を飲みこむのが苦手な子どもでも飲みやすい、外出先などの手元に水がないときでもすぐに飲める、水分の摂取量を調整しやすいなどが挙げられます。

口腔内崩壊錠は口の中で簡単に溶けるため、錠剤や粉薬を水といっしょに飲みこむのが苦手な子どもでも服用しやすいといえます。

また、外出中で水を持っていないときにも飲むことができ、乗り物酔いや片頭痛のようにすぐに薬を服用したいときに便利です。

ほかにも、口腔内崩壊錠は水分の摂取量を制限している場合にも活用できます。(※1)

たとえば、寝る前に薬といっしょに水を飲んでしまうと夜中にトイレに起きる、おねしょをするなど睡眠に支障が出る場合、口腔内崩壊錠が適している可能性があります。

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