【実験】一番ニオイを吸着しやすい焼き菓子はどれ?

第1117回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
先日、Twitter上で、あるユーザーのツイートが話題に。

部屋にチョコクッキーを置いて2日ばかり放置したところ、そのクッキーが空気中のシンナーを吸収。シンナークッキーのような味になっていたと話題に。なんでも、塗装作業を部屋の中で行っていたとのこと。その時の塗料の溶剤から出るニオイを、クッキーが脱臭剤のような役割をはたしたというのです。

その後、別のユーザーの返答によると、加熱調理した小麦粉は多孔質素材となり、様々な物質を吸着しやすくなるとのこと。

●クッキーやカンパンなどの災害用非常食は大丈夫?

そう考えると、非常用食品として災害非常用袋に入っているクッキーやカンパンにもニオイがついちゃうということ? いざという時食べようとしたら…。くさい、なんて嫌ですよね。

そこで、今回は5種類の焼き菓子を選出。それらによる脱臭効果の実験をしてみることに。メーカーの皆さん、ごめんなさい! でもどうしても気になったもので、それぞれ1つずつだけ実験に使いました。

用意したのは、以下5種類。

1)ルヴァン(ヤマザキビスケット)…サクッとした生地は空気を含みやすい?
2)カントリーマアム(不二家)…しっとりした口当たりはニオイも吸着しちゃう?
3)カロリーメイト・プレーン味 (大塚製薬)…体積ならNo.1。災害用非常食としても利用が多そう。
4)しみチョココーン(ミニストップオリジナルブランド)…パフ食感は多孔質。危険?
5)パイの実(ロッテ)…チョコとパイ生地が一緒の場合はどうなるのか…?

【実験】一番ニオイを吸着しやすい焼き菓子はどれ?

●5つの焼き菓子の実験方法は以下の通り

今回用意した5つの焼き菓子の実験方法は以下の通り。
箱の中心部に開封したマニキュアを入れて固定。およそ等間隔になるようにそれぞれを一つずつ配置し、36時間放置。その後開封し、ニオイと味の変化を調べる。

36時間後…。

それぞれに見た目にはあまり変化が見られませんが、ニオイと味はどうなっていたか確かめてみると…、以下私の実食感想。

1)ルヴァン ニオイ◎ 味◎
…「薄いボディのどこに?」と思うくらい、マニキュアのニオイをバッチリ吸収。そして、口に入れると、層状になった間からマニキュア臭が「ファフッ」っと漏れ出てくるニュアンス。

2)カントリーマアム(明治製菓) ニオイ× 味×
…まったくもって変化を感じませんでした。変わらないカントリーマアムの味。

3)カロリーメイト・プレーン味 ニオイ〇 味〇
…やっぱりギッシリと中身の詰まったボディはニオイ分子を収納する場所も多いのか、マニキュアのニオイを感じるフレーバー&テイストに変化。

4)チョコワ ニオイ× 味×
…多孔質ゆえ期待していたが、意外やまったく感じさせなかった。チョコだから…?

5)パイの実 ニオイ× 味×
…これもチョコワ同様。変わらぬおいしさ

今回の実験では、ルヴァンが圧倒的にニオイを吸着していました。偶然かもしれませんが、口の中に入れた際に、水分を吸収する、いわゆるパサつく物ほどニオイを吸着したといえる結果に。マネキュアやペディキュア、ペンキなどと一緒に保管目的でこれらを保存するのは要注意。他にも、カップラーメンの麺などもニオイを吸着しやすいというから、災害用食品として保管している人は1年に1回、買い直しましょう。
(文・団子坂ゆみ/考務店)