うま味がたっぷり入ったケチャップは臭み消しにも使える
ケチャップの原料のひとつであるトマトには、グルタミン酸といううま味成分が多く含まれているんです。グルタミン酸は昆布などにも含まれているもので、うま味成分としてとても優秀な存在。だから、味噌汁や卵焼きなど、さまざまな料理にうま味をプラスするためにも活用できるんです。
さらに、トマトの香り成分であるシトラールで、魚や肉の臭みを抑えることができるといわれています。また、ケチャップには魚や肉を柔らかくする働きもあるそう。だから、これらの食材ともケチャップの相性はいいんです。実際にどんなレシピがあるかというと…。
鶏肉のケチャップ炒め
少ない材料で簡単に作れて、ご飯もすすむレシピ。鶏むね肉を使えば材料費も抑えられますよ。
【材料】
・鶏むね肉…2枚
・ケチャップ…大さじ5
・小麦粉…大さじ3
・塩コショウ…少々
【作り方】
1)鶏むね肉を食べやすい大きさにカットし、塩コショウをする
2)1に小麦粉をまぶす
3)熱したフライパンに油をひき、2をきつね色になるまで焼く
4)鶏もも肉に火が通ったら、キッチンペーパーでフライパンの余分な油をとる
5)4にケチャップを絡めて、仕上げにコショウをしたら完成
これだけでもおいしくいただけますが、ウスターソースやとんかつソース、お好み焼きソースなどをケチャップに加えておくと、さらにうま味が増しておいしくなります。
サバのケチャップ煮込み
スーパーで売られている塩サバを使ったケチャップレシピです。
【材料】
・塩サバ…3枚
・ニンニク…1片
・小麦粉…適量
・塩…少々
★ケチャップ…大さじ8
★水…1カップ
★酒…大さじ1
★砂糖…大さじ1/2
★コショウ…少々
【作り方】
1)塩サバを半分にカットし、小麦粉をまぶす(合計6枚になる)
2)★の材料をすべて混ぜ合わせる
3)熱したフライパンに油をひき、潰したニンニクと塩サバを皮面を下にして焼く
4)塩サバがきつね色に焼けたら、2を加えて数分煮込む
5)最後に塩で味を調えたら完成
塩サバだけでは物足りない場合は、お好みの野菜を加えてもおいしく仕上がります。
実は、調味料として万能だったケチャップ。あまり使う機会がない人は、普段の料理の隠し味程度から使ってみてはいかがでしょうか?(文・山手チカコ/考務店)