AKB48の元メンバーで、タレントとして活躍する西野未姫さん。2022年に、極楽とんぼの山本圭壱さんと結婚し、31歳の年齢差夫婦としても話題に。さらに2024年10月には、第1子となる女の子、にこりちゃんを出産し、そのときの様子を自身のYouTubeでも公開しています。今回は、思いがけずのスピード出産となったというにこりちゃん誕生時の話や、日々の子育てについて聞きました。
全2回インタビューの前編です。
眠るまでの流れを作ったら、セルフねんねで自然と寝てくれるように。
――第1子となる、にこりちゃんが誕生して、ママになった今の気持ちを教えてください。
西野さん(以下敬称略) 妊娠中は、「元気に生まれてきてくれるかな」とか「何かあったらどうしよう」など、とにかくいろいろな不安がありましたね。そんな不安も、実際に生まれてきたらなくなるのかなと思っていたんです。でも、娘が無事に誕生すると、今度は違う不安や悩みごとがまだまだたくさん出てきて、一生悩みはつきないんだろうなと思いました。そんな毎日ですが、娘は本当にかわいくて、すべての優先順位の一番になりました。
最近は首もすわってきて、よく笑うようになりました。もう少しで寝返りもできそうな感じです。たて抱きのほうが好きなようで、抱っこもだいぶ楽になりました。
日々の成長がとにかく著しくて、感覚としては3日に1つずつ新たな成長があるような気がします。ちょうど今日、メリーにぶら下がっているおもちゃをつかめるようになったんですよ!昨日までは、ただながめるだけだったり、ボンボン殴ったりするだけだったんですけどね。
――どんな毎日を送っているのでしょうか。
西野 1日のサイクルもだいたい決まってきて、21時ぐらいに寝たら、夜中の2時ぐらいに一度起きて、そのあとは朝の5時、8時と起きて授乳する感じです。うちの子、夜中にぐずぐずすることがほぼありません。泣いて起きるのではなくて、「うーん」とうなって起きるので、それでおっぱいをあげるとすぐに寝てくれるので楽なんです。夜中に抱っこしてあやすということもなくて、毎晩しっかり寝てくれます。
逆に昼は起きている時間が長くて、お昼寝は長くても30分程度。夜はしっかり寝る分、昼間はベッドに寝かせると、すぐに起きちゃうんですよね。私も日中に昼寝はできないのですが、夜はおっぱいをあげる以外の時間は寝られるので、自分自身の睡眠も比較的取れています。
周囲から、寝かしつけが大変だよと聞いていたので、“セルフねんね”に挑戦してみたんです。最初は17時ぐらいに娘をおふろに入れていて、そこから遊びの時間を作って、22時とか23時ぐらいに寝かしつけという流れにしていました。ただそれだと、なかなか寝てくれなくて、自分も大変だったんです。それで、おふろを20時にして、おっぱいを飲んだら寝かせるという流れに変えてみたんです。「おふろ→おっぱい→寝る」という流れにしてみたら、おっぱいをあげるとそのまま眠りにつくようになったんです。赤ちゃんが泣いても10分程度なら、近くで見守るようにするといいみたいで、それを実践してみたら自然と寝てくれるようになりました。
でも、まだまだリズムも変化していくし、これから夜泣きが始まることもあるそうなので、どうなるかはわからないですね。
――おふろはどんなふうに入れていますか?
西野 おふろは、基本的には私が入れています。ちょっとご機嫌のときを見計らって、3分ぐらいで自分の体を洗って、娘をサッと連れてきて一緒に入るようにしています。おふろから出るときは、ひんやりしないおふろマットの上に娘を寝かせておいて、私がバスローブをすばやく着てから、娘の体をふいてスキンケアをする流れです。
山本さんにも、何度かおふろに入れてもらっていますが、とくに新生児のころは怖くて怖くて。だったら、私がやってしまったほうがいいかなと思って、主に私が担当していますね。
ただこの前、私が仕事で昼から夜遅くまでいない日があって、山本さんが初めてのワンオペを経験したんです。本人が「できる」というので任せてみました。そばで見ていたら怖かったんでしょうけど、何とか無事におふろまで入れてくれていました。先日も「おふろに入れたい」と言ってきて、少し慣れてきたようなので、最近はお願いする回数も増えました。
今すぐ知りたい悩みがあったら、Instagramのストーリーでみんなにヘルプ!
――今、子育ての悩みはありますか?
西野 最近の大きな悩みは、乳児湿疹。急に出てきてしまって病院に行ったのですが、そこで処方されたヒルドイドの保湿剤が合わなかったみたいで・・・。今は、プロペトとロコイドが混合された軟こうを塗っていますが、それでも完全にはよくならないんですよね。おむつの場所にだけ出ていないので、先生には「洗濯洗剤が合わないのかも」と言われて。それで、洗剤も替えてみましたが、あまりよくはならないんですよね。
それから、おむつの背中もれもすごくて!夜中におっぱいで起きるたびに、背中あたりがおしっこでびっしょりぬれてしまっているので、それを毎回替えないといけないんです。そこで、Instagramのストーリーで相談をしてみたら、夜用のおやすみパンツがいいと教えてもらって、最近はそれをつけ始めました。そうしたら、背中もれはよくなったのですが、まだ使い始めたばかりなので、パンツタイプの交換に手こずっています。
さらに、日中のうんちもれもひどくて・・・。毎回、肌着と服についた汚れを洗濯するのがとにかく大変で困っています。
こういった子育ての悩みは、Instagramのストーリーで相談することが多いですね。「〇〇で悩んでいるんだけど、どうしたらいいの?」と載せると、DMでいろんな人が教えてくれるので、すごく助かっています。YouTubeのコメントで教えてもらうこともよくあります。ファンのみなさんが、本当に親身になって教えてくれるので、ありがたいです。
――パパとしての山本さんは、どうですか?
西野 私が家にいるときは、ついつい私がやってしまうんですけど、私が仕事でいないときは、山本さんが子育てなど家のことは全部やってくれます。娘がうんちもれしてしまったときなども、肌着をちゃんと手洗いしてくれます!
私が家にいるときも、抱っこの時間が長いので、料理を作る時間が取れないんです。そうすると、山本さんが食事を作ってくれることが多いですね。
ただ、こうやって子育てにしっかり参加し始めたのは、娘が笑ったりと反応してくれるようになってから。最初は、まだ父親の実感がわいていなかったのか、おむつもほとんど替えることはなかったですし、育児を率先してやる感じではなかったんです。でも最近は、急に変わりました。
山本さんが娘に向かって変顔をしたりして、それに対して笑って反応してくれるようになってきて、そういう経験が積み重なって、少しずつ父親としての自覚も出てくるのかなと思います。
ただ、娘に対しての、山本さんの接し方がなかなか独特すぎて(笑)。おもちゃなどを使ってあやすことは少なくて、自分の体で面白さを表現したり、変な歌を歌ったり、ときには動物になりきったりして遊んでいます。まあ、娘も笑っているからいいのかもしれないです(笑)
――山本さんも出産に立ち会ったそうですが、出産はどうでしたか?
西野 妊娠中期ぐらいまでは、「怖いから、立ち会いはしない」と言っていたんです。それに対しては私も思うところがあって、なんだか冷たいなと感じましたし、「もっと、妊婦を大事にしてよ!」という気持ちもありました。そういう私の気持ちを察したのかもしれないし、山本さん自身もだんだんと「子どもが生まれてくるんだ」という実感が出てきたのか、立ち会いたいという気持ちになったのかもしれないですね。
出産は破水から始まりました。予定日から数日遅れていて、そろそろ陣痛が来てもいいのにな〜という感じだったんですけど、急に夜中に破水してしまって。そのまま病院に向かったんです。
破水したのが朝の3時ごろで、陣痛も少し始まっていたので、助産師さんには「きっと今日中には生まれますよ」と言われたんです。でも実はその日、山本さんがなかなか忙しい日で。午前12時前には仕事に向かわないといけなくて、そのあとも夕方に一度帰ってきたら、また夜の21時には仕事に出ないといけないスケジュールでした。だから、病院にいてくれている間に生まれたらいいなと思っていました。
――無痛分娩を選択されたそうですね。
西野 そうなんです。友人からもいろいろと話を聞いて、無痛分娩を選びました。
朝になって陣痛は始まっていましたが、生まれるのは夕方以降かなと思っていました。それで、朝7時の時点で助産師さんに、「麻酔を入れたら、生まれるまでは何も食べられないから、今のうちに食べておいたほうがいいですよ」と言われたので、山本さんにおにぎりを握って持ってきてもらって、それを食べていたんです。ただ、おにぎりを食べ終わったころには、もう寝ていられないほど痛くなってしまって・・・。それで、麻酔を入れてほしいとお願いしたら、食事をしてから2時間あいていないと入れられないということで。私としては、もう少しゆっくりと陣痛が進むものだと思っていたのですが、予想より急速に陣痛が進んでしまったんです。
そこから、麻酔を入れてもらいたいのに、入れられない時間が2時間ほどありました。「じゃあ、麻酔を入れましょう」というときには、本当にもう限界で。すぐにでも赤ちゃんが出てきそうな感覚でした。「もう、出そうですーー!」と叫んで訴えたら、なんと子宮口はほぼ全開でした。
いつでも産んでいいですよという感じになって、それがもう9時半とか10時ぐらい。山本さんも仕事の関係で11時40分には出ないといけないので、先生たちも「なんとか、それに合わせます」と言ってくれました。そして本当に、11時40分ぴったりに生まれてきてくれたんですよ。3人で一緒に写真を撮ったら、「ああ、もう行かなきゃ」という感じで仕事に向かいました。本当にすごいタイミングで生まれてくれて、奇跡だと思いました。
びっくりしたのが、麻酔の効きのよさですね。麻酔を入れるまで、子宮口全開の痛みを20分ほど味わいましたが、麻酔が効いてくると一瞬で痛みもなくなってきて、普通に会話ができるようになっていました。麻酔を入れる前に、仕事の準備のために一度帰宅して戻ってきた山本さんも、私が普通にしゃべっていることに驚いていたと思います。帰宅する直前は、ずっと叫んでいましたから。
配信: たまひよONLINE