今回のテーマは「枕」についてです。みなさん、自分に合った枕に出逢えていますか?
「たまひよ」アプリユーザーに聞いた実体験とともに、快適な睡眠のため整形外科の視点から枕について研究している山田朱織さんにアドバイスをいただきました。
枕を5年以上愛用する人が半数越え
最初にみんなに聞いた、「枕の買い替え時」についてのアンケート結果から紹介します。
Q:枕は何年くらいで買い替えていますか?
1年未満 1.4%
1~2年 4.2%
2~3年 13.4%
3~5年 19.7%
5年以上 36.6%
枕を買い替えたことはない 16.2%
その他 8.5%
枕は5年以上、愛用する人が多いという結果に。
次に、
Q:枕選びでこだわっていること、お気に入りの枕がありましたら、どのメーカーのどんなポイントが気に入っているのか、具体的に教えてください。
と聞いてみると、
「柔らかすぎない、高さが高すぎない」(まこ)
「やっぱり『無印良品』!種類豊富でリーズナブル!」(たいちゃんママ)
「『じぶんまくら』で自分に合った枕を購入して都度メンテナンスしています」(笹)
「『通販生活』のメディカル枕、高いけどもうこれじゃないと眠れない」(Luka)
「『IKEA』のエルゴノミクス枕は頭にしっかりフィットして高さも丁度よく、ヘタらなくてお気に入りです♪」(とも)
「『天使の安眠まくら』。いろいろと使ったけど今はこれ」(ひーちゃん)
「枕が高くて寝づらく、上手く使えていなかったが、『ニトリの肩まで覆う枕』に替えたら熟睡できるようになった」(ねるねり)
「肩こり・腰痛に悩まされており、枕がこれらの予防になると思いました。そこで、オーダーメイド枕を製作してくれるお店で頼みました」(みかん)
「『トゥルースリーパー』の枕がとても気に入っている」(みき)
「最近知ったタオル枕。なんてことない、普通のバスタオル枕です。ただし、今までで一番効果がありました(市販のタオル枕よりもずっと)。YouTubeで見ましたが、タオル3枚を巻いたものと、1枚を巻いたものを用意。首に3枚。その後ろに1枚のタオルを置くと、首と枕の隙間がなくなります。顎があがりすぎないので、無呼吸症候群やいびき対策としても効果テキメン。お金もかからないので、騙されたと思って、ぜひ試してみてください。爆睡です」(かか)
「ネットで買うことが多いです。口コミをくまなくチェックしたり、芸能人がおすすめしている枕を参考にすることもあります」(しろくま)
「どれを買ってもしっくりこない…」(ぴょんきち)
枕は身体に合ったものでなければ健康に大きく影響する
みなさん、それぞれのこだわりがあるようですね。そもそも、枕選びの基本について正しく知っている人は少ないかもしれません。そこで、整形外科専門医として寝具の研究をしている山田朱織さんに、いい睡眠のためになぜ枕が重要で、どんな枕を選ぶといいのかについてお聞きしました。
「1年間365日、毎日皆さんは眠ります。それが人生80年続くとしたら、睡眠がどれだけ健康に大きな影響を及ぼすかわかると思います。
よい睡眠姿勢で寝るためには自分の身体にぴったり合った高さと素材の枕を選ぶこと。これが重要です。けれども市販の枕を買ってきて、それが自分にぴったり合うということはほとんどありません(買ってきた枕が自分にぴったり合っているという方はもちろんそれを使って大丈夫です)。
なぜ一人一人の体格に合うものを使わなければいけないのかという理由をご説明します。
枕は、首の姿勢を寝ている間の6時間~7時間、つまり一晩中、首の姿勢を決定してしまう重要なアイテムです。
首には、呼吸に関わる気道、食べ物の通る食道、そして骨と神経が通っています。もし首の姿勢が悪いと、いびきをかいたり、息が詰まったり(無呼吸)、胸やけ・頭痛・肩こり・手のしびれなどの首の神経症状を引き起こす可能性があります。
こうしてご説明すると、枕を適当に選ぶことの怖さを想像できますね?」
配信: たまひよONLINE