●まずは子どもの状況を観察すること
「体型に合っていない服や、動きづらい服だとなんとなく子どもがしっくりこずに、子ども自身もなぜ合わないのかがうまく説明できないこともあります。着心地のよい服を着せてあげるためにも、子どもの服がきちんと合っているのか、ママが日頃から目を配ってあげましょう」
たとえば、子どもは成長とともに活動場所が変わる。アクティブに動きたい気持ちがあるのに、女の子の場合はワードローブに汚れてはいけないワンピースが多いとこともある。洋服の数はあるのに、着てないものが多いと感じたら、TPOに合った服がそろっているかチェックしてみよう。

●親の趣味で子の服を選んでいないか
また、ある程度子どもが成長してきたら、自分で服を選ばせることも大切だ。
「私のところにくるお客さまと話していると、子の着たい服と、親が子に着せたい服にギャップがあるのをよく感じます。3歳くらいまでは親の趣味で子の服選びをしてもさほど問題はないと思いますが、物心がつくにつれ子にも洋服の好みや傾向が生まれます。徐々にその意思を尊重して服の取捨選択をしてみてはいいかがでしょうか」
子どもにとってはお気に入りの服でも、親が「汚れているから」と捨ててしまうことがある。逆に、子が着たくない服がいつまでも手元に残り続けるパターンもあるのだとか。
「衣替えの話とは少しズレますが、『好きな服が着せてもらえなかった』という記憶は後々、大人になっても残ります。子には子なりの好みや事情があることを理解し『これは好き?』と服選びに子どもを参加させることがおすすめです」
●子どもの洋服を上手に把握しよう
子どもの衣類を無駄なく管理するためには、子どもがどんな服を選んでいるのかを把握する必要がある。草間さんは、子ども服こそ、衣類をハンガーにかける「つるす収納」が有効だと話す。
「つるす収納」とは、可能な限り衣類を薄型のハンガーにかけ、どんな服があるのかをひと目でわかるように収納する方法だ。
「たとえば、子どもが着た服をクローゼットの片側にかけていくだけで、デザインやサイズ感、着心地など、子ども好む服の傾向がわかります。衣替えのときにその情報をもとに処分する・しないを決めれば、子の気に入っている服を捨ててしまうということもなくなります」
衣替えは子が自身の洋服を管理するきっかけにもなる。親だけで行うのではなく、子と一緒に取り組むのもおすすめだ。
(取材・文:北東由宇 編集:ノオト)
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