衣替えで捨てたくない服がある時の整理法

第3回 めんどうな衣替えをスムーズに終わらせる方法
衣替えは、いらない服をまとめて処分するチャンス。服の処分のコツについて、美的収納プランナーの草間雅子さんに聞いた。

●なぜ捨てられないのかを考える

服はたくさんあるのにいつも着る服に困っている、1年以上着ていない服がたくさんある…。そんな場合は思い切って服の整理をしよう。

「まず『いる服』『いらない服』『迷っている服』の3つのカテゴリに手持ちの服を分類します。そして『いらない服』は処分し、『迷っている服』に入れた服はなぜ着なくなったのかを考えてみましょう」(草間さん 以下同)

多くの人が、全ワードローブの半分は「迷っている服」に分類されるという。その理由として「着ないけれど高かったから捨てられない」「人にもらったので捨てにくい」「昔はヘビロテしていたがなぜか着なくなった」などが多いのだという。

理由を自身で明確化することで、それまで迷っていた服をアッサリ手放せるようになることも多い。

「服はやみくもに数を減らせばいいものでもありません。ベストは『価値観にあった状態』でいること。そのためには、自分は何が好きで、何が好きじゃないのかというファッション観を知っておくことがポイントです」

そのためには、服の丈や素材感、そでの広がり具合など、自分が好んで着ている服の傾向を把握すること。なにより自身の服の好みを知ることは、不要な服を買わなくなるメリットもあるのだ。

収納に入らなくなってしまった服

●服の写真を撮っておこう

「衣替えや服の整理をするときに、持っている服を写真に収めてストックしておくと、洋服を客観的に見ることができるようになり、取捨選択が楽になります。ワードローブを忘れずに管理するのにも役立ちますよ」

また、日々自分のコーディネイトを写真で撮りだめていくと、忙しい朝にコーディネイトを考える時間も節約できる。忙しい人は、新しい服を購入したときなどに撮影する癖をつけておくのもよいだろう。

●捨てたくない服はどうすればいい?

着る機会はないものの、どうしても手放したくない服はどうすればいいのか。

「ハイブランドの服などは、洋服を預かってくれるサービスを利用するのもひとつの手です。お金はかかりますが、部屋のスペースも空き、湿度や温度の管理も適切なので、服を痛めるリスクが低くなります」

また、合わせる服がないからと眠っている服は、洋服屋に持ち込んで、その服にあったコーディネイトを相談するのも得策だ。

衣替えは、持っている服と向き合うチャンス。服の入れ替えと一緒に、自分の服に対する意識も入れ替える機会となりそうだ。
(取材・文:北東由宇 編集:ノオト)

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お話をお聞きした人

草間雅子
草間雅子
「美的収納」フェリーチェ代表
美的収納プランナー。身の回りにある物を徹底して分類して、誰もがラクに美しい空間を維持できる「美的収納」を広める。2013年、一般社団法人美的収納プランナー協会を設立。
美的収納プランナー。身の回りにある物を徹底して分類して、誰もがラクに美しい空間を維持できる「美的収納」を広める。2013年、一般社団法人美的収納プランナー協会を設立。

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