●調理器具を確認しよう!
「まず調理器具をキャンプ場でグリルを借りるなら、鉄板か網を使うバーベキューなどの焼き料理になりますね。最近ではダッチオーブンをレンタルできるところも増えているので、こちらもおすすめです。ダッチオーブンは焼く、蒸す、煮るなど、できる調理法が多いのが魅力。お肉もおいしく焼けますし、お子さまが好きなピザやパンも作れます」(渡部さん 以下同)
使い慣れない炭火用の機材の扱いに不安があるなら、ガスタイプのグリルがあると便利だとか。
「火をおこす必要もなく、普段の料理と同じようにできます。鍋も自宅で使っているもので大丈夫です」
なお、レンタルできる機材はキャンプ場によって違うので、手ぶらで行きたい場合は出かける前に施設に確認しておこう。

●食材は持参? それとも現地で調達?
食材を持参するのが面倒な場合は、食材がそろっているキャンプ場を選ぼう。キャンプ場に限らず、現地で調達する方法もあるのだとか。
「キャンプ場近くの直売所で買うのもいいと思います。地元で採れた野菜を見ながら、子どもに『どれがいい?』と選んでもらうのも楽しいでしょう。キャンプ場では一緒に料理するので、自分で選んで作った食事なら、モリモリ食べてくれますよ」
●キャンプで何を作る?
秋に食べたくなるのは温かい汁物。とん汁やカレー、シチューなどはキャンプで子どもにも人気が高いと渡部さん。特に渡部さんイチオシのレシピは「きのこたっぷりのスープパスタ」だという。
「数種類のきのこと野菜を煮込み、スープパスタにして食べます。パスタを雑炊やうどんに変更してもおいしいですよ」
麺はスープを煮込みながらそのなかで茹でれば、手間も少なく、きのこの旨みを吸ったパスタになる。
もちろん、定番のバーベキューを楽しむのもいい。色とりどりの野菜を串にさせば、見た目にも楽しい。
「キャンプで作る料理は、ちょっとくらい失敗しても大丈夫。たとえクタクタに伸びたうどんでも、自然のなかで食べる野外料理はどんなものでもおいしく感じられます。それに、そうした失敗も家族のいい思い出になると思いますよ」
外で作り料理は、調理器具や食材、季節や気温などによって柔軟に対応するのがいい。親子で「何を作ろう」と事前に相談して決めるのもいい体験になりそうだ。
(取材・文:石水典子 編集:ノオト)
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