角度が大事!陶器の底
陶器の皿や茶碗はひっくり返すと、底の部分が少し高くなっていてザラザラしています。なんとここで包丁を研ぐことができるそうなんです! ひっくり返した陶器の下にタオルや布巾を敷いて、陶器がずれないようにし、糸底と呼ばれる部分に包丁をあてて、包丁の背の部分を、角度が30〜45度くらいになるように浮かせます。あとは、包丁を力を入れずにスッと引く動作を何度か繰り返せばOK。
力を入れすぎたり、往復で研いだりしてしまうと刃が欠ける原因になるので、そっと、手前に引く方向だけで研ぐのがポイントだそうです。
ハサミにも使えるアルミホイル研ぎ
折りたたんだり、くしゃくしゃにしたアルミホイルをハサミで切ると、切れ味が復活するというのはわりとよく知られている豆知識ですが、なんと包丁でも同じように切れ味が復活するのだとか。
やり方は、二つに折ったアルミホイルを、包丁で切るようにスッと引くか、くしゃくしゃにしたアルミホイルを、野菜を切るように刃を入れていくだけです。
ちょっとマニアック?大根とクレンザー
普段捨ててしまう大根の端の部分も、洗剤のクレンザーと合わせることで、包丁についた汚れやサビを落として、切れ味を復活させることができるといわれています。
輪切りにして残った大根の端の部分を使い、断面の部分にクレンザーを振ります。包丁を軽くぬらしてまな板の上に置き、大根を包丁の刃先にあてて、剣先に向かうように上下させるのを何度か繰り返せばOK。
使い終わった大根は、クレンザーがしみこんでいるのでうっかり食べないように気をつけてください!
身近なもので復活できる包丁の切れ味。砥石やシャープナーを常備しておくのがもちろんベストですが、出かけた先で料理をしたり、屋外でのイベントなど、砥石があることが期待できないときには役に立つ知識ですね。
(文・姉崎マリオ)