脱・ゆとりで教科書の重さが増えた
日本経済新聞の電子版 が、11月22日に「小学生、腰痛に悩む 教科書増量や運動不足影響か」との見出しで記事を公開。記事によると、運動不足や姿勢の悪さに加え、ランドセルの中身の重量化も要因のひとつとのこと。
ランドセルが重量化した要因としては、脱・ゆとり教育によって教科書の厚みが増し、大型化したことが挙げられるそう。
また教科書のほかにも、筆記用具やプリント類、連絡帳なども持って行かなければいけません。これらを全部ランドセルに詰め込むとなると、約3~4kgほどにもなるそうで、大人でも“重い”と感じてしまいますよね…。
運動不足も原因のひとつ?
ランドセルが重量化したというのも問題なのですが、運動不足も腰痛を引き起こす原因になっていると分析する専門家も少なくありません。
インターネットや小型ゲーム機の普及により、室内で過ごす時間が増えたり、長時間ずっと同じ姿勢で過ごしたりすることで、運動不足だけでなく姿勢も悪くなるということのようです。
日本の腰痛人口は約2800万人
実際に子どもに限らず日本人の腰痛人口は多いようで、少し前のものではありますが、厚生労働省が2010年に発表した「平成 22 年度国民生活基礎調査」によると、約2800万人もの人が腰痛に悩んでいるのだとか。
7年前でこの結果ということは、先ほどのような子どもの症例を合わせると、もっと増えているかも(?)。
深刻化する小学生の腰痛問題。毎日子どもと接しているママは、もうその症状や異変に気付いている人もいるでしょう。なかには、ぎっくり腰になる子どももいるとのこと。「若いから大丈夫」は、もはや通じないのかもしれません。
(文・山手チカコ/考務店)
出典:日本経済新聞「小学生、腰痛に悩む 教科書増量や運動不足影響か」
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