おめでたいアイテムをプラス!お正月気分を上げるコーディネート術

おめでたいアイテムをプラス!お正月気分を上げるコーディネート術

第2回 年末年始&クリスマスの飾り付け2017
お正月、おせち料理を用意したあとは、普段通りの食器やカトラリーになりがち。でも、お正月らしいアイテムを加えると、新年を迎えた気持ちをさらに高められます。お正月気分を盛り上げるためにテーブルに加えたいひと工夫を、フードコーディネーターの平岡淳子さんに教えてもらいました。

赤の要素をプラスすることで、おめでたい雰囲気がアップ

「お正月を迎え、おめでたい気分を高めるときには、赤いアイテムを加えるといいですよ」と平岡さん。

お正月なスタイリング

「シンプルな赤いお皿は、お祝いの席にピッタリ。クリスマスや誕生日などにも使えるので、1枚持っておくと便利です。それ以外にも、テーブルの上に赤いアイテムがあると華やかに。たとえば、箸袋を赤い紙で手作りするのもおすすめ(下写真)。今回はワックスペーパーを使いましたが、和紙などで作ることもあります。箸袋のほか、お料理の下に敷いたり、包んだりするのにも使えるので、手軽に赤をプラスできますよ」(平岡さん、以下同)

上の写真でお皿にのせた笹の葉や南天の葉も、お正月らしさをプラスするアイテム。南天の葉をお料理の上にのせたり、笹の葉の上にお料理をのせたりして使うとよいそう。

お正月なスタイリング

また「箸置きや豆皿には、富士山やひょうたん、小槌、鯛、花、寿や福の文字入りなど、縁起物をあしらったものが多い」と平岡さんは言います。

「箸置きや豆皿は、どんな形や柄のものでも普段使いできるので無駄がありません。ほかにも爪楊枝やピックなども、赤をあしらったかわいいものがあるので、お料理に挿と少し彩りを加えることができますよ」

白い陶器の重箱なら、普段使いもできてスタイリッシュ

おせち料理と言えば、重箱。とはいえ、重箱を使う機会はなかなかなく「わざわざ買うのももったいない」と、買わずに済ませがち。

「昔ながらの黒と赤の重箱は慶事のときにしか使えないイメージが強いですが、最近はスタイリッシュなものも増えています。たとえば、私は白の陶器でできた重箱を愛用しています。持ち運びはしにくいですが、ホームパーティのときにおかずやおつまみを入れて出したり、ちょっとした小物を入れるのにも使えます。おしゃれな雰囲気も出しやすいですよ」

お正月なスタイリング

また、平岡さんの家では「お屠蘇を飲むときのおちょこは、金色で華やかなもの」を使っているそうです。

「底の浅いおちょこであれば豆皿代わりにもなるので、普段、日本酒を飲まない方でもお正月用に用意しておくと便利です。これくらいは思いきり華やかな色のものを使いたいですね。また、おせち料理は色合いの濃いものが多いので、透明の小皿にのせるとバランスがよく見えます」

発泡スチロールでできた置き物なら、子どもがいる家も飾りやすい

お正月の飾りといえば、鏡餅や鯛などのおめでたいアイテムも、選び方にコツがあるそうです。

お正月なスタイリング

「大きな門松やしめ縄を飾るスペースがない場合、鏡餅や鯛の置き物であれば場所を取らず、飾りやすいです。とはいえ、どっしりと重い本格的な鏡餅を用意するのは大変。最近は、発泡スチロールでできた飾りがあり、手軽な価格で買いやすいです。軽くて壊れにくいので、子どもを持つご家庭 にピッタリですよ」

お正月らしい飾りつけは、普段の生活になじまないように感じられ、ハードルが高いと思ってしまいがち。でも今回教えてもらったアイテムであれば、手に入れやすく、気軽にお正月の雰囲気を高められそうです。今年は家にお客様を招いて、新年をお祝いしてもいいかも!
(取材・文:富永明子)

教えてくれた人

平岡淳子さん
フードコーディネーター。雑誌や書籍、Webサイトでレシピの提案、調理、スタイリングをおこなっている。毎月主宰している料理教室も人気。近著に『決定版!毎日食べたい!作りおきのラクうま野菜おかず350』(ナツメ社)がある。
フードコーディネーター。雑誌や書籍、Webサイトでレシピの提案、調理、スタイリングをおこなっている。毎月主宰している料理教室も人気。近著に『決定版!毎日食べたい!作りおきのラクうま野菜おかず350』(ナツメ社)がある。