「なんでも話す」のは夫婦の信頼の証?
今回の調査は、既婚女性187名を対象に行ったもの。さて、世の妻たちはこの件に関してどう感じているのでしょうか?
Q. 夫との日常会話のなかでこれだけは触れないようにしている話題をすべてお選びください。(複数回答、TOP10まで)
1位:どんな話題でも話している…43.3%
2位:夫の収入…24.6%
3位:夫婦の性生活…22.5%
4位:夫の両親やきょうだい…15.5%
5位:夫の外見…13.9%
6位:家計や貯蓄…12.3%
7位:夫の仕事…8.6%
8位:夫婦の将来(老後)…6.4%
9位:夫の友人関係…5.3%
10位:夫の趣味…3.7%
1位は「どんな話題でも話している」の項目。たとえ夫が嫌がる話題でも気にせず話しているという妻が多いということ? もしくは、どんな話をしても気にしない夫が多いということ…? いずれにせよ、なんでも話し合えるという関係は、お互いを信じているからこそ。とても素敵な関係ですよね。
2位は「夫の収入」について。収入が多くて有り余っているというなら話は別ですが…なかなかそううまくはいかないもの。お金のことは一緒に暮らす上で大切なことだけれど、「もっと稼いできてよ!」なんて言われてしまったら、夫がへこんでしまうのも無理はありません。この話題は、なるべく避けたほうが、円満な夫婦でいられる?
3位は「夫婦の性生活」。この項目に関しては、お互いの体調やタイミングが合わないとできないこと。気乗りしない日には、意図的に避けてしまうことも多そう。また、子どもがいる家庭なら、性生活について話すタイミングは自ずと少なくなってしまうので、あえて話さないという夫婦もありそうです。
ほかに、「夫の仕事」「夫の趣味」「夫の友人関係」など、夫にしかわからないことについても、会話を避ける傾向があるよう。「家計や貯蓄」「夫婦の将来」といった項目も、2人の問題だけれど、意外と避ける夫婦は多い?
フリーコメントでさらに深堀り!
続いて、先ほど紹介した項目に関して、フリーコメントで具体的なエピソードも教えてもらいました。
「同居の話になるとややこしいので、本当に用事ごある時にしか親の話はしない」(40代後半)
「性生活について話したいが話題をそらされる」(30代後半)
「お金の使い道は異常でない金額以外は話し合わないようにしている」(30代前半)
「自分の収入にコンプレックスをもっているのが見え見えなので、触れないようにしている」(40代後半)
「基本なんでも話すが、体型や服装についてアドバイスをしても聞き入れない」(20代後半)
「髪の毛についてはふれないようにしている」(30代前半)
「夫は友達交友が多いので、関わりをもつのが、大変で、聞かないようにしている」(40代後半)
「主人は元々気が短いのだが、ホントにおもしろいくらい切れやすいから黙ってる」(30代後半)
「収入に差があるが、真面目に仕事に行っているから触れないようにしている」(40代前半)
こうして具体的なエピソードを聞いてみると、どうやら「夫への気遣い」というよりも「面倒を避ける」「諦め」といった意味で会話を避けているほうが多い印象。
また、「昔の喧嘩のその後、段々と何でも話せるようになった」(30代前半)とのコメントもあり、何かきっかけがあってなんでも話すようになるということもあるようです。
なんでも話せるというのが理想かもしれませんが、それは「何でも言っていい」とはまた違います。難しいことではありますが、その境界を見極めることが夫婦円満の秘訣なのかもしれませんね。
(文・三軒茶屋すみ子/考務店)