皇室御用達職人が手がける“靴のようなスリッパ”は高齢者の暮らしを支える。60年の技!

医療的アプローチとしてのスリッパ

このたびの法人化の背景は、製品と技術の価値をより多くの人へ届けるための一歩だという。

同社によると、高齢化や在宅時間の増加により、室内履きの重要性は高まりつつあるが、スリッパも“履物”である以上、身体への影響を考慮しなければならない。

SANAXでは、転倒予防や疲労軽減など、足元から暮らしを支えることを重視している。スリッパを「歩行サポートの入り口」と位置づけ、高齢者や足の悩みを抱える方に向けて改良を重ねてきた。

医療的アプローチとしてのスリッパで、高齢者の足を守ることを目指している。

靴職人が設計した独自の構造

ライニングは、柔軟性と蒸れにくい馬革を使用

底裏には、滑りにくく、音も出にくい“強くてしなやかな”豚革を使用

SANAXのスリッパ主な機能は、「脱げにくく滑りにくい設計」「土踏まずを支えるアーチ構造」「踵を包み込むヒールカップ」「冷たい床を遮る断熱中敷」。

これらはすべて、靴職人としての視点から設計された独自の構造となっている。

そうして作られたSANAXの製品ラインアップから一例を紹介しよう。

「プレミアム本革スリッパ」は、上質なレザーと仕立てで、来客用にも最適なスリッパ。

「医療従事者向けスリッパ」は、長時間でも疲れにくく、脱ぎ履きもスムーズなことが特徴だ。

さらに受注生産で、足の形や症状に合わせて一点一点設計する「オーダーメイドスリッパ」もある。

同社のスリッパは、母の日・敬老の日など、ギフトとしての需要も高いとのことで、専用ラッピングも用意している。大事な人への感謝の気持ちを伝えるのにもぴったりそう。

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