防虫剤要らず?イチョウの葉をタンスにIN!
まずはきれいに色づいたイチョウの葉に隠された防虫効果から。イチョウの葉には、衣類に付く虫が嫌う「シキミ酸」という成分が豊富に含まれているそうです。そのため、防虫剤代わりにタンスやクローゼットに入れておけば、防虫剤の嫌なニオイを付けずに、衣類を保存できると言われています。
イチョウ防虫剤の作り方は、イチョウを一度水洗いして汚れを落とし、葉がパリパリになるまで数日間乾燥させ、お茶などに使う不織布のパックに詰めれば完成です。
ぎんなんは栄養満点!でも食べ過ぎに注意
イチョウの木の実「ぎんなん」は秋の味覚としてお馴染みですが、実は栄養価が非常に高く、その効能も、高血圧や動脈硬化の予防、喘息、夜尿症に効果があるなどと言われています。
おいしいぎんなんではありますが、買ったりもらったりした際に、最初にぶつかる問題が、殻が固いこと。中身を取り出すのに、ハンマーでたたいたりする方法もありますが、一番簡単なのは厚手の封筒にぎんなんを入れて、レンジでポンと破裂する音がするまで温める方法。これだけで簡単に固い殻が取れちゃいます。
栄養豊富なぎんなんですが、食べ過ぎるとぎんなん中毒になる恐れがあるので注意が必要です。中毒症状は下痢や嘔吐、ひどい物ではけいれんを起こすことも。特に子どもは毒素を分解する機能が未発達なので、5歳以下の子どもは7粒まで、大人でも40粒が限度とのことなので、数粒を料理のアクセントとしてそえるのが良さそうです。
1万年以上前、恐竜がいた時代から地球上に存在していることが確認されているイチョウ。その生命力は、最近では成分を抽出したサプリメントとして注目されるほど。日本では非常に身近な植物なので、そのすごさは見過ごされがちですが、実はいろいろ隠されたパワーを持っている植物だったんですね。
(文・姉崎マリオ)