ブドウ糖が脳に届くまでの時間とは?Medical DOC監修医がブドウ糖の多い食べ物・一日の摂取量・効果・早く届く食べ物・不足すると現れる症状・過剰摂取すると現れる症状・効率的な摂取方法などを解説します。
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監修管理栄養士:
中岡 紀恵(管理栄養士)
短大卒業後、20年以上経って栄養士の職に就く。給食受託会社に勤務しながら管理栄養士の資格を取得。栄養指導に携わりたいという思いから、病院に転職。現在は慢性期病院で栄養指導、入院患者様の栄養管理、給食管理等を担当。生涯現役で、栄養相談を通じてたくさんの人を健康に導くのが夢であり、目標でもある。
「ブドウ糖」とは?
ブドウ糖(グルコース)は単糖の一種で、穀物や果物に多く含まれています。動植物が活動するためのエネルギー源として重要な役割を果たします。特に脳が主に利用するエネルギー源がブドウ糖であり、人体にとって非常に重要な栄養素です。
ブドウ糖の一日の摂取量
日本人の食事摂取基準(2025年度版)によると一日の摂取量の設定はありません。ブドウ糖は炭水化物に含まれるため、総エネルギー摂取量の50~65%を炭水化物から摂ることが望ましいとされています。
例えば1日のエネルギー摂取量が2000kcalの場合、炭水化物から250g~325gを摂取することになります。その中でブドウ糖は脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣、酸素不足の骨格筋等の活動に必要な最低量として、100g/日と推定されています。
WHOでは、遊離糖類(ブドウ糖、果糖、ショ糖など)を総エネルギー摂取量の10%未満、望ましくは5%未満に抑えることを推奨しています。フランスでは100g/日未満といった基準を設けている例もあります。他に、韓国(総エネルギーの10~20%)が挙げられています。
配信: Medical DOC