適応障害になり休職中の夫・リョウさんと、その妻・ひさえさんのお話です。リョウさんは病気を盾に、仕事・家事・育児を一切せずに毎晩のように飲み歩きます。ひさえさんは幼い子どものお世話と家事に加え、病気の夫の対応に振り回される日々を送っていました。
ある日詰め寄るひさえさんへ、過呼吸を演じてあざむいたリョウさん。しかし、ひさえさんは会社の先輩・ナオさん夫婦の助けで夫の演技を見抜けるようになります。
その後も疑わしい行動をとる夫に対し、ひさえさんは子連れで飲み会に乗り込みますが、帰宅後に発熱でダウン。献身的な看病を受け一時は夫婦関係が改善したかに見えましたが、同僚からの罵倒で適応障害になったという夫の告白も、実は大部分が演技だったことが発覚。家族をないがしろにするSNSの投稿を証拠に、ひさえさんから離婚届を突きつけられたリョウさんは、実家へ逃げ込み、都合のいい話だけを母親に伝えて自分の味方につけることに成功します。
※適応障害=生活環境の変化によるストレスが個人の順応力を超えたときに生じる情緒面および行動面の不調
母親を連れて自宅へ戻ったリョウさんは、玄関を開けるや否や……。
危うく実母が敵に?
リョウさんの大声で起きたのか、ユウカちゃんの泣き声が聞こえてきました。
普段は育児に無関心なリョウさんにとっては気にも留めていなかったことでしたが、「いつもその声量で帰ってきてるの!? 毎日その声量で帰ってこられたらシバいちゃうわ」という母親の言葉にヒヤリ……。
せっかく味方につけた母親を敵に回しかねない、とリョウさんは気を引き締めるのでした。
子どもが就寝中に大声を出してパートナーが帰宅したら、寝かしつけた側としては腹が立つのも当然でしょう。リョウさんはその点にまったく気が回っていない様子で、普段からひさえさんに育児を任せきりであることが浮き彫りになってしまいました。
リョウさんには、母親の一言を聞いて、自分がいかに子育てに関わってこなかったかを気づいてほしいところでしたね。
しかし、リョウさんはあわてて言い訳をしてその場を取り繕おうとし、反省の様子は見られません。
そうした言動の積み重ねこそが、今の状況を招いているということに、まずは自分自身で気づく必要があるでしょう。
真剣に話を聞いてくれるひさえさんや母親の愛情を、自ら裏切ってしまっていることを自覚し、リョウさんには改めて親としてのあり方を見つめ直してもらいたいものです。
次の話を読む → 著者:マンガ家・イラストレーター ミント
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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