節約のプロが「意味がない!」と実感した節約テクとは?「やめてよかった節約」4選

節約のプロが「意味がない!」と実感した節約テクとは?「やめてよかった節約」4選

これまで、さまざまな節約テクを試してきたと言う節約アドバイザーの丸山晴美さん。その中には、効果が薄い、効果がないというものも少なくないとか。丸山さんが心から「やめてよかった!」と思った節約テクを聞きました。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「やめてよかった節約」!

やめてよかった節約1:ザ・昭和の水道代節約

昔は効果があったけど今では意味がないのが「年代もの節約」。昭和や平成の節約を今も引きずっている人は、意外と少なくありません。

たとえば、昭和は水道代の節約テクとして、以下のことが行われていました。

・水道水はチョロチョロと少しずつ出す
・トイレのタンクにペットボトルを入れておく
・トイレの水は1回では流さない
・トイレは自宅以外の公衆トイレで済ます

昔は水道メーターの精度が悪かったので、「水道水をごく少量ずつ出すとメーターが感知できず、料金がかからない」と言われ、お風呂の水を少しずつ1日かけて溜めている家もありました。しかし今はメーターの精度が上がっているので、この方法はまったく意味がありません。

また、昔のトイレは1回に使う水の量が多かったため、タンクに水まんたんのペットボトルを入れて、物理的にタンク内の水量を抑えるのがポピュラーな節約術でした。なかには小のときは流さず、家族が何回か使ったあとに流すという家庭や、家ではトイレ禁止で公園などの公衆トイレで用を足す、といった極端な節約術?もありました。

今のトイレは節水タイプになっているのがほとんどなので、ペットボトルも溜め流しもやる意味はありません。それどころか、小のときに流さないでいると、便器が汚れやすくなり、黄ばみや尿石、臭いの原因に。

最悪の場合、便器を交換しなければならず、節約どころか逆に出費が増えることにもなりかねません。

やめてよかった節約2:ザ・平成のなんでも手づくり節約

不況のトンネルに入った平成には、以下のように身近なもので手づくりする節約が人気な時代もありました。

・ビール箱や段ボールなどを切って見せる収納棚にする
・使い終わったティーバッグや玉ねぎの皮で、古くなったTシャツなどを染めてリメイク
・大根の頭部分を切って水耕栽培し、葉を育てて調理に活用

SDGsの時代ですから、ものを大切にしたり手づくりしたりすることは決して悪いことではありません。

でも、ビール箱などで棚をつくってもインテリアとして浮くし、すぐ壊れて長持ちしませんでした。段ボールは害虫の温床になりやすく、虫のトラブルに悩まされることも。

玉ねぎの皮などで染めるリメイクは、素人ではムラになり、ただ茶色く汚れているように見えるだけでしたし、水耕栽培もうまく育たず、結局手間と時間がムダになる場合がほとんど。

子どもの夏休みの研究などとして行うには楽しいですが、節約テクとしては効果があるとは言いがたいです。

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