東京都民のスギ花粉症推定有病率は48.8%
花粉症対策の前に、昨年12月18日に、東京都が発表した「花粉症患者実態調査報告書」のなかに、気になる調査結果があるのでご紹介します。
本調査は、平成28年11月~12月の間に、東京都のあきる野市、調布市、大田区のそれぞれ一部の地区の2116名を対象に調査したもの。
そんな同調査によると、都内(島しょ地域を除く)のスギ花粉症推定有病率は、48.8%(※ただし、日常生活に支障がない軽症の人も含んだ割合)。症状の重さは異なりますが、約半数の人がスギ花粉にアレルギーを持っている可能性があるかもしれません。ちなみに、同調査は今回で4回目となり、第1回からずっとスギ花粉症推定有病率は、増加傾向になります。

半数以上の実行している花粉対策は?
同調査では、1840人を対象に、「花粉の飛散シーズンに実行していること」も質問しており、TOP5は以下の通り。
1位:外出から戻ったら、うがい・手洗い・洗顔等をする(50.7%)
2位:外出時にマスクやメガネ等で花粉を防ぐ(50.1%)
3位:花粉の多い日には洗濯物等を外に干さない(28.3%)
4位:自宅で空気清浄機を使用する(24.6%)
5位:外出から戻ったら、花粉を払い落として家の中に入る(22.9%)
1位となったのは帰宅後の手洗いやうがい。花粉に限らず、インフルエンザや風邪予防としても基本となる動作なので、半数以上の人が実行しているのも納得ですよね。
1位と僅差で2位にランクインしたのは、外出時のマスクやメガネなどの着用。花粉症の人にとっては、身につけるかどうかで、だいぶ症状が変わるので重要な予防策といえるでしょう。
日本気象協会の発表によると、今年の花粉飛散量は前シーズンと比べて、東北は約2倍、関東甲信・四国では約1.5倍となる予想と発表しています。
毎年、花粉で悩まされている人は、今のうちから花粉対策を始めてみてはいかがでしょうか。
(文・山手チカコ/考務店)
出典:東京都福祉保健局