ホーロー鍋のメリットとは?
ホーロー鍋とは、鉄やアルミニウムなどの金属を、高温で焼き付けたガラス質の薬でコーティングして作られたもの。
メリットとしては、密閉性が高いので熱が逃げにくいことが挙げられます。また、焦げ付きにくく、汚れが落ちやすいというのもメリットのひとつ。スペアリブや角煮、カレー、シチュー、その他スープなど、じっくり煮込む料理に向いているとのこと。
先述のように、熱が逃げにくいので、料理が温かいままテーブルに並べることもできますよ。
一方、デメリットとしては、急激な温度の変化や衝撃には弱く、たとえば、直前まで熱していたホーロー鍋を急激に冷やしてしまうと、割れてしまうことも…。
また、ホーロー鍋はステンレス鍋に比べて重いものが多く扱いづらいので、普段使いにするには、ちょっとレベルが高いかもしれません。

実践編1●ローストビーフ
では、ここからは実践編。ホーロー鍋の保温性を生かして、ローストビーフなんていかがでしょう?
【材料】
・牛もも塊肉…400g
・オリーブオイル…大さじ3
・タマネギ…1個
・ニンジン…1/2本
・塩…適量
・赤ワイン…大さじ2
【作り方】
1)牛もも肉に塩を振り、まんべんなくすり込む
2)タマネギ、ニンジンを薄切りにする
3)ホーロー鍋にオリーブオイルを入れ、1を全面焼く
4)一度取り出し、ホーロー鍋に2とワインを入れ、3を戻す
5)火を止め、ホーロー鍋の中で1時間ほど保温し、取り出して完成
火の通りが心配なときには、アルミホイルで包むなどすると安心です。
実践編2●マーマレード
トーストに塗ったり、ヨーグルトに掛けたり、紅茶に加えたり、様々な場面で活躍するマーマレード。火加減を失敗するとすぐに焦げ付いてしまうマーマレードもホーロー鍋で!
【材料】
・オレンジ…3~4個
・砂糖…380g
・レモン果汁…大さじ1
【作り方】
1)オレンジをよく洗い、4つ切りにして実と皮を分けておく
2)皮の内側の白い部分を半分くらい削り落としたら、2~3mm幅に切る
3)たっぷりの水が入ったホーロー鍋に2を入れ、沸騰後30分煮込む
4)これを2回繰り返す
5)実の部分は種を抜き、薄皮ごとミキサーにかける
6)ホーロー鍋に5と砂糖を入れ、砂糖が溶けてから30分ほど弱火で煮込む
※アクが出るので、取り除きながら煮込み、アクが出なくなったらOKのサイン
7)皮を加え、さらに30分ほど煮込んだら完成
ホーロー鍋が2つある場合は、皮と実の調理を同時進行で進めると◎。ひとつしかないときは、皮をステンレス鍋で調理すれば時短になります。
ホーロー鍋の見た目に一目ぼれという人も、メリット・デメリットがわかればさらに使いやすくなるはず。今回紹介したレシピ、さっそく試してみては?
(文・山手チカコ/考務店)