小さいところから大きいところへ
ワイシャツをアイロンがけする場合、面積の小さいところから大きいところへとかけていくとしわが残りづらいようです。順番としては、ソデ・ソデぐち→肩→右前身ごろ→背中→左前身ごろ→エリという順番で、特にエリ、前立て、カフスなどの目立つところは念入りにアイロンをかけるのがポイントです。

十分にしめらせてから
しわをきれいに伸ばすには、水分が不可欠。霧吹きなどで十分にワイシャツをしめらせてから、アイロンをかけるようするとよいそうです。アイロンのスチーム機能では、水の分子が小さすぎて繊維にしっかり水分が行き渡らないため、霧吹きを使ったほうがよいんだとか。
脱水直後の乾かす前にアイロンをかけるという方法もありますが、家庭用アイロンの熱量では、脱水直後の状態から乾かすほどの熱量がないため、かなり時間がかかってしまうため、いくらか乾かしてからのほうがよさそうです。
両手を使って直線動作
アイロンをかけている時は、アイロンを持った手とは逆の手で生地を引っ張りながらかけるのがポイント。なるべくアイロンをかけている近くを引っ張るのではなく、遠くを引っ張るようにすることで、生地全体が伸びるそうです。
また、曲線的に動かすとしわになりやすいため、必ず直線的に動かすようにしましょう。さらにアイロンの先を少し浮かせてお尻のほうに力を入れるようにすると、すべるように動かすことができます。
生地が厚い部分は両面から
エリやそで口のカフス部分は生地が厚いので、片方からだけだとしわが残ってしまいます。ちょっと面倒でも、表が終わったら裏も、と両面からアイロンをかけるのがおすすめです。
ちょっとしたテクニックで、驚くほど仕上がりが変わるワイシャツのアイロンがけ。しっかり身につければ、しわの残ったワイシャツが気になったりすることもなく、クリーニングに出す手間暇や、出費も節約できるので、おすすめです!
(文・姉崎マリオ)