ファッションデザイナーの山本寛斎が死去した。76歳だった。急性骨髄性白血病のため、東京都内の病院で21日に息を引き取ったという。コシノジュンコなど有名デザイナーのもとで働いたあとに独立し、27歳の時に日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催したことで知られ、歌舞伎の要素を取り入れたデザインや演出などで注目された。
また、日本の神話「因幡の白兎」をモチーフにしたデヴィッド・ボウイのステージ衣装は代表作の1つに挙げられる。
ファッション以外でもライブイベントなどのプロデューサーとしても活躍、ロシアやベトナム、インドなど国内外で大規模なショーを開催した。京成電鉄の特急「スカイライナー」のデザインを手がけるなど精力的に活動していたが、今年の3月、急性骨髄性白血病で入院、治療中であることを公表していた。
事務所によれば、今月31日に予定されていたオンラインイベント「日本元気プロジェクト」は、予定通り開催されるそうだ。
葬儀は、近親者のみで執り行われたというが、今後にはお別れの会を予定しているという。