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【闘病】まさかこの“ダルさ”が「急性白血病」の症状とは。再発で『余命3ヶ月…』

【闘病】まさかこの“ダルさ”が「急性白血病」の症状とは。再発で『余命3ヶ月…』

49歳のとき、人間ドックで突然「急性骨髄性白血病」と告げられ、余命3ヶ月の可能性も示唆された品田豊さん。一度は克服したかに見えた病が、11年後に再発します。再発時には「ほんの少し疲れてるかな」という程度で、自覚症状がほとんどなかったこと。免疫力低下による右目失明など、想像を絶する困難に直面しながらも、家族の支えと「必ず復帰する」という強い意志で治療に臨む品田さんの、壮絶な闘病記を紹介します。

※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年8月取材。

体験者プロフィール:
品田 豊

1963年生まれ。新潟県新潟市在住。仕事は営業職をしていた。25歳のときに結婚し2人の娘に恵まれ、4人家族となる。現在ご息女は成人しており、ご夫人と二人で暮らしをしている。2012年11月に急性骨髄性白血病を発症するも2013年4月に寛解。しかし2024年3月に再発し、同年4月には感染症によって右目を失明。現在は杖なしで歩行し、車の運転も可能になっている。

記事監修医師:
今村 英利(ネムクリニック下井草院)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

人間ドックをきっかけに急性骨髄性白血病だと判明

編集部

急性骨髄性白血病が判明した経緯について教えてください。

品田さん

最初の発症は49歳のとき(2012年)でした。人間ドックをして、血液一般検査で異常を指摘され、それをきっかけに急性骨髄性白血病だと判明したんです。その後の2023年12月の定期健診では、血液検査の結果は正常でした。でも、2024年3月11日に受けた人間ドックで血液検査の異常が見つかり、紹介状を持ってがんセンターの病院を受診することになりました。そこで血液と骨髄の検査を受けた結果、急性骨髄性白血病が再発していると判明しました。体調は良好だったので、再発の兆候は感じていませんでした。

編集部

はじめにカラダに起きた異変、初期症状はどのようなものでしたか?

品田さん

最初に発症したときは、身体が異常に疲れやすくなり、だるさが続いていました。周りに相談したところ、鍼灸を勧められて通いましたが、まったく改善されませんでした。疲労感があまりに強かったので「何かがおかしい」と思い、人間ドックに行ったんです。そのだるさがまさか急性骨髄性白血病の初期症状とは思いませんでした。

編集部

急性骨髄性白血病が再発したときは、どのような症状がありましたか?

品田さん

再発したときの初期症状は「ほんの少し疲れてるかな」という程度でした。前回のような強いだるさはなかったので、特に気に留めることなく過ごしていました。それが再発の兆候だったなんて思いもしなかったです。

編集部

最初に急性骨髄性白血病だと判明したときの心境についてお聞きしてもよいでしょうか?

品田さん

最初に白血病だと判明したときは、言葉にできないほどショックでした。ドクターから「余命3ヶ月の可能性もある」という話を聞いて目の前が真っ暗になりましたね。その後、会社や家族に報告をしましたが、不安でいっぱいでした。未来が見えなくなり、今後どうすればいいのかと途方に暮れたのを覚えています。

編集部

急性骨髄性白血病が再発したときの心境をお聞きしてもよいでしょうか。

品田さん

病気が再発したと聞いたときも、とにかくショックでした。「また前と同じ治療をするのか……」と。でも「必ず病気に打ち勝ち、復帰する」という強い想いがありました。

急性骨髄性白血病を発症してから

編集部

治療はどのようなものだったのでしょうか?

品田さん

抗がん剤治療や輸血、抗生剤治療を行いました。ほかにも呼吸器内科でのステロイド投薬や点滴、皮膚にはコブができるようになり、皮膚科での切開処置を受けました。また、医師から「ステロイドの投薬で経過を見ていきましょう。治療の効果を確認するために定期的に血液検査も行います」とも言われていました。

編集部

セカンドオピニオン(担当医とは違う医療機関の医師に第2の意見をあおぐこと)は受けられましたか?

品田さん

担当医を信頼していたので、セカンドオピニオンは受けませんでした。

編集部

急性骨髄性白血病発症後、生活にどのような変化がありましたか?

品田さん

免疫力の低下を考慮して、食事は生ものやお刺身、アルコールを一切控えるようになりました。免疫力の低下で一番大きかったのは、感染症の影響で右目を失明し、視界が半分しか見えなくなったことです。左目しか見えないので、日常生活にストレスを感じています。焦点が合わず物がはっきり見えないため、細かい作業をしづらいです。外出時はマスクをつけて、感染リスクを最小限に抑えていますし、帰宅後は手洗いとうがいをして、細菌やウイルスの侵入を防ぐようにしています。

編集部

治療中やこれまでの心の支えは何でしたか?

品田さん

心の支えとなったのは、やはり家族の存在でした。家族の励ましやサポートで気持ちが前向きになりましたね。また、周囲の方々からの温かい言葉や応援も力になりました。

≪↓ 後編へ続く ↓≫

※この記事はメディカルドックにて『【闘病】疲れやすさの正体は「急性白血病」… 再発・右目の失明を乗り越えた現在』と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

(後編)【闘病】身体の小さなSOSを見逃さないで

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