ラーメンは健康に悪いイメージがあるものの、実はちょっとした工夫で、体への負担を減らすことができます。スープを控える、野菜をたっぷり加える、食べる順番を工夫するなど、誰でもすぐに実践できる方法があります。健康を守りながら美味しく食べるテクニックを、管理栄養士の高木さんに解説して頂きました。

監修管理栄養士:
高木 美奈子(管理栄養士)
京都府内の管理栄養士養成課程の大学を卒業後、委託給食会社に就職し、特別養護老人ホームに配属され、厨房調理業務をおこなう。その後、施設雇用の管理栄養士に転職し、栄養ケアマネジメント業務や給食管理業務、委員会や食事イベント企画運営など、入居者の生活が食事で健康になれるよう工夫する。現在は、フリーランス管理栄養士・ライターとして、健康系の記事執筆を中心に活躍している。
編集部
健康を考えながら、ラーメンを食べる方法はありますか?
高木さん
健康的にラーメンを食べる方法は、以下のとおりです。
スープを飲まないようにする
麺の大盛りは避ける
野菜を多めに入れる
野菜・タンパク源の食材・麺類の順に食べる
毎日ラーメンを食べたい方は、食べ方や生活習慣に気をつけましょう。
編集部
スープを飲まないようにするのと、麺の大盛りを避けるのはなぜでしょうか?
高木さん
ラーメンのスープには高カロリーであり、塩分と脂質が多く溶け出しています。スープをすべて飲んでしまうと、過剰にカロリーや塩分、脂質を摂取してしまいます。スープを飲まないようにして、1日の栄養バランスを意識しましょう。また、麺の大盛りを避けることで、カロリーの過剰摂取を避けられます。
編集部
野菜を多めに入れることや、野菜・タンパク源の食材・麺類の順番に食べることが、なぜ健康にいいのでしょうか?
高木さん
ラーメンの中に野菜を多く入れることで、ビタミンやミネラル、食物繊維を補えますが、バランスの取れた食事が重要です。野菜を多く摂取すると、咀嚼回数が増えて満腹中枢が働きます。ラーメンに入れる野菜は、ネギやもやし、ほうれん草、玉ねぎがおすすめです。また、野菜・タンパク源の食材・麺類の順に食べると、急激な血糖値の上昇を抑えられます。急激な血糖値の上昇は、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病のリスクが高くなります。
※この記事はメディカルドックにて【「ラーメンは身体に悪い」は本当なのか 毎日食べても大丈夫?≪管理栄養士監修≫】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
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