元SDN48のライターが2018年下半期の目標を100個書き出してみたら…
この記事は「アリシー」から提供を受けて掲載しています

元SDN48のライターが2018年下半期の目標を100個書き出してみたら…

第3回 オトナの引きこもり遊び。

心のデトックス!


こんにちは。28歳の迷えるライター・大木亜希子と申します。

6月に入り、不安定な天気が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?

■同世代たちの結婚

先日、私の身に起こった出来事を聞いてください。
私はライターになる前、SDN48というグループでアイドル活動をしていました。卒業して数年が経ち、元メンバーとある席で再会した時のこと。

彼女たちの細い左手薬指にはダイヤの指輪がはめられており、輝きを放っておりました。

あぁ。冷たいロケ弁を食べ、すし詰め状態のロケバスで夢を語り合い、タイトなスケジュールでダンスを覚えた友よ。

「選抜システム」で精神的に追い込まれ、ファンの方々の人数が数値化される世界を生き抜いた友よ。

それが今やこんなに柔らかい表情になり、パスタをフォークにクルッと巻きつけて食べながら、ノロケ話をする日がくるなんて。

彼女たちの話を聞き、穏やかな気持ちになる反面、「自分の心の声」にも気付づきました。それは具体的に言うと、こんな声です。

「ってアレッ? 私、実は全然祝福できてなくね?」

そう、嫉妬です。

その時、私は「他人は他人、自分は自分」という言葉では片付けられないほどの焦燥感に駆り立てられていました……。

どうしよう、先越された。私は人生どうしよう。

彼氏って、どうやって作るんだっけ。

それに仕事だって、なにが目標でどんな戦略があるんだっけ。

この日以来、なんだかモヤモヤとした状態が続きました。

■企画を持ちかけられる

そんな時、アリシー編集部デスクの阿部さんから
「亜希子さん、2018年も間もなく後半戦です。あと200日ちょっとで『今年も終わり』ですよ。下半期の目標を書き出してみませんか? お習字で」

という、依頼が舞い込んできました。

少し前に年が明けたばかりだと思っていたのに、もうそんなに月日が経っていたのか……。その事実に驚きつつ、企画を快諾したところ
「では、お願いします。普通に書いても面白くないので、半紙に少なくとも100枚は目標を書いてみてください!」

と、爽やかな笑顔で追加されました。

え? 阿部さん……? ん…? 100枚……? それ多すぎない…?

びびりながらも、とにかくやるしかない。

■いざ100枚習字にチャレンジ

当日、編集部に行くと習字セット一式が。
「習字なんていつぶりだろう」と、筆を手にとって盛り上がる私。
阿部さんも、企画のタイトルを書いて応援してくれております。
1枚1分ペースで終わらせれば100分間(2時間弱)で終わるし、早く済ませて帰ろう。

この時は、そんなことしか考えていませんでした。
こちらが記念すべき第一枚目、ずばり「友の幸せを喜ぶ」。

そう。私に不足しているのは、他人の幸せを祝うことのできる余裕ある精神……。こうして文字にしてみて、改めて「下半期こそは、どうにか成し遂げたい」とシャキッとします。

そして他人の幸せを羨む暇があるなら、自分から男性に積極的にいかなきゃってことで、こちらの目標も。
開始30分、ウキウキとした気持ちになりつつ、ちょっと質問。
亜希子「いま何枚書けてます?」

阿部さん「5枚ですね!(即答)」

本当に聞かなきゃよかった。残り95枚。
もうね、絶対ムリ!!!

だって普通に計算して、この調子が続けばノンストップでも10時間かかるわ。

なに、この地味に恐ろしい企画……。

■これまでの人生への後悔祭

その後はふざけるのを一切辞めて、自己と向き合うことに。20枚書いたあたりから、これまで向き合うことから逃げてきた本音が見えてきました。目標の一部をご紹介します。
「中途半端にブリッ子」するのは、もうやめます。そのキャラクターで居続ける実力もないのに、設定に命かけて無理するのは疲れる……。
年下に言いがちなこのセリフ。でも、よく考えてみれば上から目線だよな。
「誰かに見せる機会もない」と腹をくくっていた体毛放置問題や
PMS(月経前症候群)のイライラによって、対人関係でいろいろとやらかしていることへの反省も込めて……。
そして「婚活という言葉にしばられない」、「ブラとパンツはセットで着用」。この2つも、自分の中では重要なミッションです。先日、真っ赤なパンツに緑のブラジャー合わせて外出した自分に引いたし……。
それにしても、書いても書いても終わる気配がありません。

手は震えるし、足は痺れるし、何より自分の内側を見つめ続ける行為は正直かなり辛いです。
やがて、80枚くらい書いたところで、完全にトランス状態に突入。
恋愛系の目標だけでなく、月々、貯金箱にぶち込む額を設定したり……
対人関係について目標を立ててみたり。

こうして可視化することで「心の奥で考えていること」がクリアになっていくのがわかりました。
終盤は一心不乱に書き上げて、結果3時間ほどで100枚習字フィニッシュ。

気が付けば床一面が半紙でいっぱいになり、もはや狂気の沙汰を感じます……。
書き終えて泣きました。達成感がヤバイ。

■マインドが変わってきた…

自分の心を写し出した半紙を眺めて、思ったことがあります。それは「小さな目標の積み重ねでも、少しずつ自分に変化が起きそうだ」ということ。

目標の一つひとつを見てみると、大したことは言ってないんです。「野菜やフルーツを摂るようにする」とか「寝る前にベッドでスマホをいじらない」とか…。

漠然とやりたくて、でも、きっかけが見つからずに実現できていなかった。そんな目標を確実に達成していくことで、私のモヤモヤは晴れていくかも……。そう思い始めました。

アレ? もしかしたら阿部さんは、私の心が軽くなるように今回のお題をくれたのかな。

ありがとう阿部さん…。ありがとうアリシー編集部……!

■溜め込んでいたものがスッキリ

28歳。私は今、自分自身に焦りを感じることが急激に増えてきています。

親友に彼氏ができて「あとは籍を入れるだけなんだ」とうれしそうに告げられた、あの日。

老いを感じるのなんて先だと思っていたのに、鏡をみたら「シミ予備軍」を発見してしまった、あの日。

ちょっと気になる男性に出会ってご飯に行ったけど、結局なぜか自然消滅した、あの日。

もう本当に、日常生活の中で「トラップ」が多すぎる……。それでも、焦らず腐らず輝きを失わず、この厄介な自分と向き合い続けること。それが大事なのかも…。この体験を通して、なんだかそう思いました。

この梅雨時、空いている時間を見つけたら、こんな風に目標を書き出してみることをオススメします。

心の内側に溜め込んでいるものを吐き出せて、きっとスッキリしますよ。それに習字セットは100円ショップに売っているもので揃いますから、コスパもいいですよね。

■ 2018年下半期最大の目標はこれ!

「大好きな人に抱きしめてもらう」

これな。究極はこれさえ叶えば、もうなんでもいいです。

あぁ。いい恋してぇ。

以上、ありがとうございました。

(大木亜希子+ノオト)
大木亜希子
大木亜希子
ライター/タレント。日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。 数々のドラマ・映画に出演後、2010年、秋元康氏プロデュースSDN48として活動。 2015年、しらべぇ編集部に入社。PR記事作成(企画〜執筆)を担当する。2018年、フリーランスライターとして独立。
ライター/タレント。日本テレビ系ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー。 数々のドラマ・映画に出演後、2010年、秋元康氏プロデュースSDN48として活動。 2015年、しらべぇ編集部に入社。PR記事作成(企画〜執筆)を担当する。2018年、フリーランスライターとして独立。
女性向けに情報を発信するWebメディア「アリシー」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。グルメやファッション、マンガ・エッセイなどアリシーの一部コンテンツは、姉妹サイト「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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