●中国人観光客「スラムダンクをリスペクトしています」
10月1日からは、中国の大型連休「国慶節」が始まる。それにともない、踏切にも大勢の観光客が訪れると予想されている。
9月中旬、現場では中国人観光客たちが「こっちに来て!写真撮るよ!」など楽しげに撮影をしていた。中には、制服のコスプレ姿もあった。
上海から友人と来たという女性に話を聞くと、高校生だった1990年代、アニメの『スラムダンク』を観ていたそうだ。
「学校でとても人気で、私も大好きでした。作品をリスペクトしているので、アニメに登場する場所に来られてうれしいです」
堀内さんはこう語る。
「『来るな』と言っているわけではありません。迎える側も訪れる側も、お互いに良かったと思える場所にしたい。ただ、地域の大人たちは怒っています。その姿を子どもたちに見せたくないんです」
全国各地で、同じようにインバウンド客による迷惑行為が問題になっている。堀内さんは「鎌倉高校前の踏切から解決策を発信し、モデルケースとして広がってほしい」と話していた。


