●被告人「少女がしつこく誘ってきたので」
被告人は、弁護人の質問に対して、事件の半月前から少女と交際を始めたと主張した。なお、直接顔を合わせたのは、事件のときが初めてだった。
少女から「生きることに疲れた」「死ぬしか考えられない」「リスカしたい」といったメッセージが来たため、急いで迎えに行ったと供述した。しかし、少女の親に連絡しなかった理由、警察に相談しなかった理由、わざわざ埼玉県まで連れ帰った理由は明確にしなかった。
弁護人:性交までの流れを教えてください。
被告人:家着いて、1回寝て、起きたら少女から「セックスしよう」と言われました。1度断ったのですが、2度言われたので、そっちがいいならと。避妊するかの話になったのですが「なくていい」と。
弁護人:1回断ったのは?
被告人:法律的に、性交したらマズいかなと思い。
弁護人:2回目に応じてしまったのはどうして?
被告人:しつこく誘ってきたので言われるがままで。
あくまで少女から誘われたのでやむなくというスタンスだ。また、保釈が取り消されることとなったメッセージのやりとりに関しては「向こうから来ていた」と受動的である姿勢を続けた。
しかし、自身でもメッセージを送ったことに関しては、「関係をはっきりさせたくて」「お互い先に進めるように」などと理由を述べ、少女とは今後一切の連絡を取らないとした。
●LINE「1回じゃ子どもできないよw」
なお、被告人は避妊をしていなかった。
検察官:避妊について、あなたはする気があったけど、少女がしないと言ったと。
被告人:はい。
検察官:でも、「俺はゴムはつけない派だ。気持ちよくなくなる」となどと言ってないですか。
被告人:はい。
その後、検察官から、被告人が少女に対して「どっちがいい?つけないほうが気持ちいいよ」「生が一番いいよ」「1回じゃ(子ども)できないよw」などのメッセージを送っていたことが指摘された。
しかし、被告人はいずれも「覚えていない」と答えた。
禁止されていた少女への連絡についても「忘れていた」と繰り返した。検察官から「誓約書も書いているのに?」などと追及された。

