俳優の妻夫木聡が主人公の栗須栄治を演じ、Snow Man・目黒蓮が中条耕一役で出演する連続ドラマ「日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』」(TBS系、日曜午後9時~)の第9話が7日に放送される。佐木隆二郎(高杉真宙)に代わり、耕一の愛馬ロイヤルファミリーの主戦騎手となった野崎翔平(市原匠悟)が秋のGIシーズンに挑戦する。しかし…。
「ザ・ロイヤルファミリー」第8話振り返り(ネタバレあり)
「相続馬限定馬主制度」を使い、亡き父、山王耕造(佐藤浩市)から競走馬ロイヤルファミリーを引き継いだ耕一は、秘書の栗須に連れられセリ市を見学。そこで同世代の馬主、椎名展之(中川大志)と出会った。展之は耕造のライバルだった善弘(沢村一樹)の息子で、古い競馬界の慣習を変えようとする姿勢に、耕一は強く惹かれていった。
2023年、ファミリーはデビュー戦こそ勝ったものの、その後はケガが続き春のクラシックも断念。流れを変えようと、耕一は主戦騎手を務める隆二郎の変更を提案した。隆二郎は一流騎手に成長し、ファミリーが彼のスケジュールに合わせる形になっていることを懸念していた。調教師の広中博(安藤政信)は、出遅れた分を取り戻すには経験豊富な隆二郎が必要だと主張するが、耕一はファミリーのペースを優先すべきと譲らない。代役にあげたのは栗須の恋人、加奈子(松本若菜)の息子で若手騎手の翔平だった。話し合いは平行線をたどり、隆二郎は気分を悪くして席を立った。広中も、耕一の案だけで進むなら自分も不要と強調。困惑する翔平に、耕一は、ジョッキー変更は珍しくないとだけ説明した。
栗須は関係修復のため、広中らを招いた会合を設けるが、耕一はその裏で、翔平を展之に紹介していた。戸惑う翔平が栗須のもとへ向かおうとすると、耕一は追い詰められた苦しさを吐露。翔平は、それは耕一だけではなく、関係者全員が何かを背負っていると反論する。その帰り、酔っ払いに絡まれ、耕造を侮辱された耕一は思わず立ち向かい、結果的に栗須との約束を破ってしまう。栗須は耕一が警察に保護されたと知り迎えに行く。軽率な行動を戒めた後、栗須は広中に頼れない以上、転厩先を探すと告げた。
その後、栗須は、約束の日に起きていた「事実」を知る。酔っ払いに絡まれた際、耕一は、この場にいてはマズいと翔平を逃がし、自ら体を張っていた。栗須は、耕造ならどうするかばかり考え、耕一本人を見ていなかったとして「秘書、失格です」と謝罪。耕一も、耕造から授かった言葉を伝えた。耕造は、今後多くの人間が耕一に競馬界のルールを押し付けてくるが、馬だけを純粋に愛する耕一男は、迷ったら自分が信じたことを優先しろと助言。耕一はそれを貫いた結果、ファミリーのことだけを考えてしまい、チームに亀裂を生んでしまったと謝った。そして「もう一度一緒に戦ってほしい」と懇願。栗須は涙をこらえて「承知しました」と応え、「ただひとつ」と条件を提示。「絶対に私を裏切らないでください。絶対にです」と告げた。耕一も「僕は栗須さんを絶対に裏切らない。絶対に」と約束した。
耕一は改めてチームの前で説明し、狙いは、2年後の有馬と明言。ファミリーは晩成血統で、時間をかければ必ず勝てると訴えた。翔平の起用も2年後の成長を見据えたものだと補足。これに隆二郎も納得した。広中も耕一のプランに興味を示し、一刻も早く有馬に行くことだけを考えていたと謝り、耕一の案を元に調教を進めると約束した。
24年、ファミリーは翔平と新たなスタートを切り、初戦から3連勝。だがその前に“バケモノ”が現れる。展之が所有するソーパーフェクトだ。展之と会ったセリ市で耕一が興味を示し、展之が手に入れた馬で、その手綱を握るのは隆二郎。耕一がファミリーから降ろしたことで誕生した「最強コンビ」が、有馬制覇を目指す耕一たちの前に立ちふさがった。
「ザ・ロイヤルファミリー」第9話あらすじ
2年後の有馬優勝という大きな夢に向かい、栗須と耕一を中心に、チームロイヤルは固い結束を築く。隆二郎に代わってファミリーの主戦騎手となった翔平は秋のGIシーズンに挑戦するが、その矢先、思わぬ大きなトラブルに巻き込まれてしまう。
一方、耕一のライバルである展之は、父も成し遂げられなかったクラシック三冠制覇を狙っていた。
次々と襲いかかるトラブルに、目標としていた年末の有馬出場が絶望的に思われるなか、栗須と耕一はチームを守るため、そして夢をつなぐために奔走する。
「ザ・ロイヤルファミリー」とは?
競馬の世界を舞台に、夢を追い続ける熱き大人たちが、家族や仲間との絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。山本周五郎賞とJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の小説「ザ・ロイヤルファミリー」(新潮文庫刊)が原作で、日本中央競馬会(JRA)の全面協力によって制作されている。

