米国、カナダ、メキシコの3カ国共催で行われる2026年サッカーW杯の抽選会が5日(日本時間6日午前2時)に米国の首都ワシントンで行われる。
出場チームを4段階に格付けしたポット分けで、FIFAランキング18位の日本は初めてポット2に入った。同じアジア連盟(AFC)所属のイランも20位で日本と同じくポット2に入ることが決まっている。1次リーグはA~Lの12組に分かれ、同ポットのチームは同組とはならない。開催国はポット1で、メキシコはA組、カナダはB組、米国はD組に入ることが決まっている。
同じポットのチームとは同組にならないほか、欧州のチームは各組に最低1チームは入る。欧州以外は同じ大陸連盟所属のチームが同じ組に入ることもない。
抽選会を前に米国と政治的に対立するイランを巡ってきな臭い騒動が起きた。イラン連盟が抽選会のためワシントンに向かう関係者9人分のビザを申請したのに対し、メフディ・タージ会長を含む5人の申請が却下されたのだ。
イラン側はこれに激怒し、抽選会をボイコットする可能性も示唆した。5日にBBCが報じた内容によると、入国が認められたメンバーで抽選会に参加する見込みだとされているが、イランの扱いは本大会でもデリケートなものになりそうだ。
そんな中、日本と同じポット2のイランは、1次リーグ全試合をメキシコで戦うA組に入ることが裏で決まっているという陰謀論めいた話も浮上している。
この場合、イランは1次リーグ第1、2戦をグアダラハラで戦い、3戦目はメキシコ市で戦う。仮に1次リーグを1位で通過すると、決勝トーナメント(T)1回戦もメキシコ市、2位か3位で通過した場合のみ、米国の土を踏むことになる。
今大会はメキシコ3会場、カナダ2会場、米国11会場で行われ、1次リーグ全試合が米国外で完結するのはA組しかなく、FIFAのジャンニ・インファンティノ会長がトランプ米大統領に忖度しまくり、イランの“米国上陸”を極力遅くするのであれば、イランはA組に入れるしかない。
インファンティノ氏はトランプ氏のご機嫌取りに必死で、抽選会の日に、新たに創設した「FIFA平和賞」なるものをトランプ氏に授与する予定でいる。

