≪12月5日26時~≫サッカーW杯組み合わせ抽選会配信スケジュール 時差、長距離移動、標高、酷暑… 日本にとって最悪なのはK組

≪12月5日26時~≫サッカーW杯組み合わせ抽選会配信スケジュール 時差、長距離移動、標高、酷暑… 日本にとって最悪なのはK組

米国、カナダ、メキシコの3カ国共催で行われる2026年サッカーW杯の抽選会が5日(日本時間6日午前2時)に米国の首都ワシントンで行われる。ここでは抽選会のみどころと中継配信スケジュールを合わせて紹介する。

出場チームを4段階に格付けしたポット分けで、FIFAランキング18位の日本は初めてポット2に入った。一方で抽選会が行われてから出場するプレーオフ組は一律でポット4に入ることになり、同12位のイタリアのように本来ならポット1でもおかしくない国が滑り込んでくる可能性がある。

1次リーグはA―Lの12組に分かれ、同ポットのチームは同組とはならない。開催国はポット1で、メキシコはA組、カナダはB組、米国はD組に入ることが決まっている。

移動距離負担少ないG、I組が理想 K組は地獄も“マイアミの奇跡”の再現可能

今大会は米国、カナダ、メキシコの3カ国の計16都市16会場(米11、加2、墨3)で行われ、4つのタイムゾーンにまたがって開催される。組によっては長距離移動が必要になる場合や標高の高いメキシコ市、グアダラハラでの試合が組まれる場合もある。そのため、対戦相手がどこになるかも重要だが、どこで試合をする組に入るかも非常に重要になる。

ここでは各組の開催都市をもとに日本にとって理想的な組を考える。★は5段階評価で多いほど日本にとって条件がいい組。

A組★★(1戦目:グアダラハラ、2戦目:グアダラハラ、3戦目:モンテレイ)

開催国のメキシコと同組になるこの組に入った場合、日本は1、2戦目を標高1566メートルのグアダラハラで戦い、3戦目は同じメキシコ国内だが、標高500メートルのモンテレイで戦う。メキシコとの試合は2戦目に組まれる。移動距離の負担こそ少ないが、1、2戦目を高地で戦うため、高地順応がカギとなる。この組では日本はタイムゾーンをまたぐ移動を必要としない。

B組★★★★(1戦目:サンフランシスコ、2戦目:ロサンゼルス、3戦目:バンクーバー)

開催国カナダと同組になるこの組は、カナダ-ポット4の第1戦のみトロントで開催され、それ以外はすべて西海岸での開催となる。日本がここに入った場合、サンフランシスコ、ロサンゼルス、バンクーバーとも在留邦人の多い都市で戦うことができる。カナダとの対戦は3試合目となる。ロサンゼルス〜バンクーバーが約1700キロ、飛行機で3時間ほどの移動となるが、この組では日本はタイムゾーンをまたぐ移動を必要としない。

C組★★★(1戦目:ボストン、2戦目:フィラデルフィア、3戦目:アトランタ)

東部地域の会場のみで構成されたグループで、同じ都市での2連戦はないが1戦目のボストンから2戦目のフィラデルフィアまでは約450キロと近い。フィラデルフィアからアトランタまでは約1000キロで飛行機で2時間20分ほどかかるが、タイムゾーンをまたぐ移動を必要としない。

D組★★★(1戦目:バンクーバー、2戦目:シアトル、3戦目:サンフランシスコ)

開催国の米国と同組となるこの組は全試合西海岸の都市での開催。B組同様に日本人にとっておなじみの都市で戦いを進めることができる。米国との試合はシアトルで第2戦。バンクーバー~シアトルは国境こそまたぐが、わずか230キロで移動の負担も少ない。この組でもタイムゾーンをまたぐ移動を必要としない。また、3都市ともに気候も比較的涼しい。

E組★★(1戦目:ヒューストン、2戦目:トロント、3戦目:フィラデルフィア)

中部地域と東部地域の会場が混在するこの組は調整に苦戦しそうな組だ。この組に入るポット2のチームは1戦目を暑いヒューストンで戦い、2戦目は2000キロ離れたカナダ・トロントで戦い、3戦目は再び米国に戻りフィラデルフィアで戦わなければならない。会場は開閉式屋根こそあるものの、気候もタイムゾーンも違うヒューストンでの1戦目が重要となりそうだ。

F組★★(1戦目:ダラス、2戦目:ヒューストン、3戦目:カンザスシティー)

中部地域の会場で行われるこの組はメキシコでの試合も組まれているが、ポット2のチームの試合はすべて米国内で行われる。1戦目、2戦目はテキサス州内の移動で済み、ヒューストンからカンザスシティまでは約1000キロの移動となる。テキサスの2会場は開閉式の屋根があるものの、カンザスシティーのアローヘッド・スタジアムには屋根がない。カンザスシティーも夏は暑い都市であるため、3戦目のコンディション調整に苦戦する可能性がある。この組で日本はタイムゾーンをまたぐ移動を必要としない。

G組★★★★★(1戦目:シアトル、2戦目:バンクーバー、3戦目:バンクーバー)

日本にとって理想の組といえるのがこのG組。1戦目をシアトルで戦い、2、3戦目はバンクーバーでの連戦となる。3戦を通じてわずか230キロの移動で済み、気候も涼しい。選手にとってもベストなコンディションで臨めるだけでなく、日本から応援に駆け付けるファンにも優しい最高の組だ。

H組★(1戦目:アトランタ、2戦目:マイアミ、3戦目:ヒューストン)

東部地区と中部地区の会場が混在し、移動距離負担の大きい組だ。1戦目のアトランタからマイアミまでは約1000キロ、2戦目のマイアミから3戦目のヒューストンまでは約1500キロの距離で、1時間の時差もある。3都市とも夏は暑い。アトランタとヒューストンの会場には開閉式の屋根があるが、マイアミのハードロック・スタジアムには屋根がなく、特に2戦目の暑熱対策がカギとなりそうだ。

I組★★★★★(1戦目:ニューヨーク、2戦目:ニューヨーク、3戦目:トロント)

G組に次いで理想的な組といえる。1戦目、2戦目はニューヨークでの連戦で、3戦目が行われるトロントへの移動も約600キロで、飛行機で2時間ほどで着く。国境はまたぐが時差はない。ニューヨーク、トロントの両会場に屋根がないことは気がかりだが、東海岸は中部地区ほど暑くはないため、良好なコンディションでの試合が期待できる。

J組★★★★(1戦目:サンフランシスコ、2戦目:サンフランシスコ、3戦目:ダラス)

中部地区、西部地区の会場が混在する組ではあるが、ポット2のチームとしては比較的戦いやすい組だ。1、2戦目はサンフランシスコでの連戦となる。3戦目は約2300キロ離れ、時差2時間のダラスまで移動する必要があり、飛行機で4時間ほどの移動となる。ダラスのAT&Tスタジアムには開閉式の屋根があり、同組の他チームは酷暑屋根なしのカンザスシティーでの試合が組まれているため、他チームよりいいコンディションで試合に臨めるというアドバンテージがある。

K組★(1戦目:メキシコ市、2戦目:ヒューストン、3戦目:マイアミ)

最も過酷な環境を強いられるのが、このK組だ。1戦目は標高2240メートルのメキシコ市で戦い、2戦目は約1200キロの移動を経て1時間の時差があるヒューストンでの試合となる。さらに3戦目はさらに1500キロ、時差1時間の移動を強いられ、酷暑屋根なしのマイアミでの試合となる。高地、長距離移動、時差、酷暑と過酷な要素を全部詰め込んだような組となる。ただ、悪いことばかりではなく、グループステージ全組を通じて、ポット2のチームがポット1のチームとマイアミで対戦するのはこの組だけ。つまり、ブラジルとマイアミでの対戦が実現するのはこの組しかない。条件的には最悪の組だが、ブラジルと同組にさえなれば、縁起だけは最高にいいのがこのK組だ。

L組★★★★(1戦目:トロント、2戦目:ボストン、3戦目:フィラデルフィア)

東部地区の会場だけで試合を行う組で、同都市での連戦こそないものの、移動距離が短く、戦いやすい組だ。トロント~ボストンが約720キロ、ボストン~フィラデルフィアが約450キロで、タイムゾーンをまたぐ移動は必要ない。同都市での連戦があるG組、I組にこそ劣るものの、かなり条件のいい組と言える。

抽選会の開始日時

日程:2025年12月6日(現地5日)

開始:午前2時00分(日本時間)

会場:ジョン・F・ケネディセンター(米ワシントン)

抽選会の放送配信スケジュール

NHK総合 12月5日25時45分(6日午前1時45分から)

FIFA.com 12月5日26時00分(6日午前2時から)

FIFA公式YouTubeチャンネル (6日午前2時から)

DAZN 12月5日26時00分(6日午前2時から)

配信元: iza!

提供元

プロフィール画像

iza!

ネットで話題のネタや旬なニュースがサクッとわかるサイト 産経デジタル独自の原稿を掲載しながら、産経ニュース、サンスポ、zakzakなどさまざまな媒体のニュースを掲載。気になるニュースや話題がサクッとわかるサイトです。