とはいえ、忙しい時期に全部の出費をきっちりコントロールするのは難しいもの。まずは手をつけやすい食費に絞って整えるのがおすすめです。
今回は、夫が元船員で「航海先によって毎月の収入が変わる」暮らしのなかで、10年以上家計を安定させてきたKota(コタ)が、食材のムダ買いを防ぐ3つのシンプル習慣をご紹介します。
どれもすぐに始められて、長く役立つものばかり。ぜひチェックしてみてくださいね。
1. 家族の予定をベースに食材を買う
ひとつめは、週の予定をチェックして、必要なぶんだけ食材を買うこと。ふだんは「なんとなくこれくらい」という感覚で買っている方も、食事の回数が増減しやすい月は、必要な食材量をざっくり割り出してからスーパーへ行くのがおすすめ。カレンダーを見て、外食やイベントの予定、家族の不在日などをチェックしてみて。
たとえば、夫の忘年会や家族の外食で夕食がいらない日がある週は、そのぶんの食材は買わなくてOKですよね。先に予定を確認しておけば、つくらなくていい日の食材をうっかり買わずに済みます。
また、家族の人数が減る日は、少ない食材でつくれる一品料理にして、購入量をおさえるのも手。
家族の予定をノーストレスで確認するには、スケジュール共有アプリが便利です。わが家が夫婦で使っているのは「TimeTree(タイムツリー)」。アプリを開くだけで夫の会食や出張の予定が分かるから、買い物前のチェックに役立ちます。
さらに、クリスマスや年越しで特別メニューをつくる週はひと工夫。イベント当日に食材が増えるぶん、前後の日はシンプルな献立にして食材の量を調整します。
献立にメリハリをつけることで、イベントが重なる時期でも食費をコントロールしやすくなりますよ。
2. 冷蔵庫を見てから出発!在庫チェック&買い物リストで迷わない
スーパーに行くと、季節限定商品やイベント用の食材、お買い得品がたくさん。つい目移りして、「気づいたらいくつもカゴに入れていた…」なんていうこと、ありますよね。でも、こうした買い方を続けていると食費はふくらむ一方。
そこで効果的なのが、出発前に冷蔵庫・冷凍庫・パントリーなどの在庫を確認して、足りないものだけをリスト化すること。
リストにそって買い物をすれば、ダブり買いや衝動買いをぐっと減らせます。さらに、売り場を行き来したり、買うかどうか迷ったりする時間も減って、買い物の時短にも◎。
完璧なリストじゃなくても大丈夫。著者は「これは絶対に必要!」というもの以外は、「肉・魚で3種類、野菜5種類、フルーツ2種類」と、カテゴリーでざっくりメモすることも多いです。「これは買わない!」という、自分が誘惑されがちなものを書いておくのも良いかもしれません。
リストをつくる余裕がないときは、スマホで在庫の写真を撮るだけでもじゅうぶん。足りない食材が多い箇所や、よく使う棚だけでも撮っておけば、ダブり買いを防げて、買うか迷ったときも冷静に判断できます。

