国勢調査「怪しい調査員」の見分け方は 不審メールやフリマアプリでは「公式エコバッグ」出品も

国勢調査「怪しい調査員」の見分け方は 不審メールやフリマアプリでは「公式エコバッグ」出品も

5年に一度の国勢調査が始まった。

9月下旬ごろから調査員が各世帯を訪問して調査書類を配布しているが、調査をめぐって詐欺や不審な訪問などがあるとして注意が呼びかけられている。

総務省の担当者は取材に、訪問した調査員に対して不安があれば、調査員の名前を確認した上で市町村に問い合わせることができると説明する。

フリマアプリには、広報イベントで配布した「国勢調査」のロゴ入りエコバッグが出品されているが、担当者によればエコバッグには調査書類が入らないという。

●不審なメールも、調査員が信じられなければ自治体に問い合わせを

総務省統計局によれば、国勢調査を装って回答を求めるメールが多数出回っているという。消費者庁などが、こうした不審なメールに回答しないことを求める。

また、過去の国勢調査においては、調査員を装った者が、電話や訪問によって年収や個人情報を聞くケースもあった。

統計局の担当者は、本物の調査員と偽物の見分け方をこう説明する。

「調査員は、調査員身分証と、調査書類を入れた青い手提げ袋を必ずもっています。それらで確認が可能です。もし怪しいと思えば、身分証に記載された名前を市町村に確認してください。それが確実です」

また、青い手提げ袋がフリマアプリに出品され、すでに問題になった。

担当者によれば、調査員には転売しないことを求めて説明しているという。

なお、「国勢調査2025」のロゴが入った白いエコバッグが出品されている。これは、広報イベントに参加した人に、今年から独自に作成して配布されたもの。

青ではなく白であっても、国勢調査のロゴが入っていることから、悪用されてしまうおそれもあるが、「エコバッグには、調査書類が入りません」と担当者は述べた。

●なるべく直接渡すことが望ましいが、現実にはポスト投函も

調査員は、配布にあたっては、国勢調査の概要を説明するため、なるべく対面やインターホン越しに書類を渡すことが望ましいとされる。

しかし、不在や連絡が取れない場合も多いため、そうした際にはポストに投函している。マンションでも同様だという。

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