<永久保存版>廃墟探索や撮り鉄も要注意!一歩間違えば犯罪に?趣味と法律のグレーゾーン徹底解説

<永久保存版>廃墟探索や撮り鉄も要注意!一歩間違えば犯罪に?趣味と法律のグレーゾーン徹底解説

YouTubeやSNSで、廃墟探索や廃線ウォークが人気です。朽ちたトンネルや線路跡を歩く映像にワクワクする人も多いでしょう。

しかし、実際に自分で足を踏み入れるとなると「これって違法じゃないの?」という不安もよぎります。

趣味の延長でうっかり他人の土地に立ち入ってしまった場合、法的にはどう評価されるのでしょうか。

鉄道に造詣が深い甲本晃啓弁護士に教えてもらいました。

●うっかり他人の土地に入ることは身近にある

私は、廃道や廃線を探索する動画を見るのが大好きで、日々YouTubeでそうしたチャンネルを追いかけています。朽ちたトンネルや自然に還りつつある路盤を歩く様子を臨場感たっぷりに紹介する動画は、とても楽しいです。

ただ、不思議なことに「これって違法じゃないの?」という声はあまり耳にしません。

実際、法律的にどう評価されるのか考えてみると、なかなか奥深いテーマです。

たとえば、道を歩いていて空き地に入り込んでしまったり、鉄道撮影で線路脇に近づいたり、廃墟や廃トンネルに足を踏み入れたり──。

趣味の活動の中で、うっかり他人の土地や施設に立ち入ってしまうことは意外と身近にあります。ここでは、そうしたケースを法律の視点から整理してみたいと思います。

●損害がなければ民事責任は基本的に生じない

民法上、損害賠償責任が成立するには「不法行為によって相手に損害を与えた」ことが必要です。単に立ち入っただけで地面を荒らしたり、所有者に損害を与えたりしていなければ、ただちに賠償義務が生じるわけではありません。

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